初雪
はい雪。
初雪のニュースは見たのに初雪は見れなかった。
仕事中にチラチラ降る雪をチラチラ眺めては、心の中でワーイと1日遅れで喜んだ。
寒いのは苦手だけど雪は好きだ。
犬は苦手だけど庭駆け回りたくなるぐらい気分がアガる。
北国に住んでいたことがある。
鼻の中がくっつくとか、耳の奥が痛くなるとか、震え過ぎて肩が凝るとか、寒いのはホント苦手だ。
極寒の中、いつ来るか分からないバスを待つのは辛かった。雪煙の中にフォグランプがうっすら見えてどんどん近づいてくる時のワクワク感とイライラ感が、待ち合わせに遅れてきた恋人に、遅いよーと笑いながら怒るみたい感じにも似ている。
うまく例えたつもりが、だからダメだったんだな、と過去の自分を振り返る。
バスを待てずに1時間近く歩いて帰宅した次の日、ウイルス性の胃腸炎になったことがある。あの時の頭痛と吐き気は、本当に体が蝕まれているんだなと思うくらい辛かった。体が冷えて潜んでいたウイルスが今暴れ回っているんだ、それを今やっつけているんだ、と冷静に想像しながら且つ苦しみながら点滴を受けた。
結局ひとりで行動を起こしてみても地獄が待っていた、ってオチを過去の自分と重ねる。
温泉に入った後に、ダイヤモンドダストを見るために急いで外に出たときは少しだけ身の危険を感じた。その時のすっぴんの写真は鼻が真っ赤だけど、けっこう良く撮れていたっけ。そういえばあれば温泉宿が企画した人工のダイヤモンドダストだったっけか。
結局ホンモノじゃなかったんだなぁ。あの人との別れも修羅場だったなぁ。
なんか変なことばかり思い出す。
なぜ寒いのが苦手なのかはたくさん書けるけど、なぜ雪が好きなのか書くのは難しい。
そっか。
この件に関しては例えないでおこう。
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