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2021最難関国立大学入試分析⑤-2-1 九州大学大問2の「問一」

こんばんは。

真夜中の入試分析のお時間です。

休みの日にも拘わらず、開始時間が遅くなったことは今後の反省です。こちらも少しずつ一学期のリズムに慣れていかないといけないですね。

では、まいりましょう。今回は初回なので<出典情報>を載せておきます。
さらに、今回から<難易度判定>も付していきます。

<出典情報>

大問1は文化人類学の文章。

大問2は哲学の文章。分量は昨年比やや減

<プランニング>

問1 傍線部A「『動物』とはよくいったものだ」とあるが、それはどういうことか、説明せよ。

【設問分析】 どういうことか = 換言問題

【傍線部分析】

A 「動物」 ⇨ 比喩的表現

傍線部付近では「動物」が比喩的に扱われている。後ほど詳述。

B 「よくいったものだ」

傍線部中の「指示語」や「比喩的表現」のみならず、その他の要素についてもしっかりと換言することを意識する

受講生にはしっかりと伝えていくことだが、細部まで換言を忘れない。

【構文】 AはBである。

今回はあまり意識せず。ストレートにつなげそう。

<アプローチ>

A 「動物」の換言

1段落目の内容をまとめればいい。人間は「常に動いている」存在だから「動物」なのである。

A 人間とはかすかであっても常に自らひとりでに動き続けている存在である

ここで注意すべきは「自らひとりでに動き続ける」という内容を反映させることである。これが「動物」という言葉が比喩的に扱える所以なのである。

B 「よくいったものだ」の換言

この換言は「動物」という言葉に対して「よく言った」と表現している。

これは本文中にないので自分で解釈し、表現する必要性がある。

ここでは以下のような表現でどうだろうか。

B 「動物」という言葉が人間の在り方を的確に表現している

これらをまとめていこう。

<タケガワの模範解答>

人間とはかすかであっても常に自らひとりでに動き続けている存在であるので、「動物」という言葉が人間の在り方を的確に表現しているということ。

<難易度判定>

★★☆☆☆(5段階中の2)

やや平易。合格のためには取り切りたい問題でしょう。

それでは。


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