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2021最難関国立大学入試分析⑤-2-2 九州大学大問2の「問二」
こんばんは。 #真夜中の入試分析 のお時間です。
前回は九州大学大問2の問一を扱いました。
今回は問二です。早速まいりましょう。
<プランニング>
【設問】問2 傍線部B「こうした繊細な動きというのは、顔かたちの似姿以上に、人間の『存在感』に直結している」とあるが、それはどういうことか、具体的に説明せよ。
【設問分析】 どういうこと = 換言 / 具体的に = わかりやすく
「具体的に」という指示は「具体例」を用いてということではない。わかりやすく換言する、ぐらいの意味である。
【傍線部分析】
A こうした繊細な動きというのは
指示語換言。この内容を詳しく説明しよう。
B 顔かたちの似姿以上に
ここから、何が何に似ているのかを考えることになる。
実は、文章を組み立てる上で重要なポイントとなり、結果として「具体的に」を「具体例」を用いて記述しても問題なく答えにたどり着くことになる。
C 人間の『存在感』に直結している
ここも言い換えよう。
【構文】
詳細は後述するが、Bの部分がポイントとなる。ここをしっかり言い換えないと構文が作りづらい。
<アプローチ>
A こうした繊細な動きというのは
こうした(指示語)= 3段落の内容から、
A 人間の何もしていないときのかすかな動き
となる。とりあえずこれでOK。
B 顔かたちの似姿以上に
先述したが、何が何に似ているのか。
これは、「人間に似たロボットを作るときに、人間の顔を詳細に再現すること」という意味である。
3段落はロボット工学者の石黒浩氏の具体例部分だが、彼がロボットを作るときに……という内容であるので、それを踏まると上記のようになる。
B 人間に似たロボットを作るときに、人間の顔を詳細に再現することよりも…
となる。とりあえずこれでいいだろう。
C 人間の『存在感』に直結している
ここは、本文に言及がないので自分の言葉で言い換える必要がある。
存在感に直結している、とは「人間らしさを形成している」ぐらいの言い換えではないだろうか。
C 人間らしさを形成している
【構文作成】
B ➡ A ➡ C の順番で並べてみよう。
<タケガワの模範解答>
人間に似たロボットを作るときに、人間の顔や身体を表面的に詳細に再現することよりも、人間の何もしていないときのかすかな動きを作り出すことを優先する方が、人間らしいものが完成するということ。
<難易度判定>
★★★☆☆(標準)
意外と、B部分の換言が抜け落ちそう。
今日はここまで。
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