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2021最難関国立大学入試分析⑤-1-5 九州大学大問1の「問五」

こんばんは。

これで三日連続更新。受講生にも更新すると伝えているので何とか続けないとね。

さて、今回は問五です。
なお、これから水戸に移動しますが、その前に柏で電車を待ちながら作っています。

<プランニング>

【設問分析】傍線部E「言語のミメーシス的な根っこ」とあるが、それは具体的に何か、説明せよ。

「具体的に何か」=「わかりやすく換言」

【傍線部分析】 

A ミメーシス的な = 「模倣」 = 「何を模倣?」
B 根っこ(比喩) = 根源

ここから……

言語にとって「模倣」することは「根源」である

というような方向性が見えてくる。これをもとに文章内容を確認しよう。

<アプローチ>

A ミメーシス的な

7段落の内容をもとに「模倣」を考える。

そもそも言語は「森羅万象」を模倣することで成立したものとして扱われている。模倣の換言はこれでいいのではないか。

A 言語は森羅万象を模倣することを繰り返すことで成立したもの

B 根っこ

「根源」と換言できたが、ではなにが「根源」なのか

傍線部の直後に「宮沢賢治が多用した擬声語・擬態語がいまだに模倣的な肉体性・物質性を色濃く残している」、と書かれている。

これは具体例であるので、抽象化が必要だが、その次の一文にも、「身体的ミメーシスとしての内実を深いところで維持している」とある。ここから、根源とは「肉体性・物質性」ということになる。

これらをまとめると次の通りになる。

B 肉体的動作を踏まえて獲得される根源としての肉体性、物質性

<タケガワの解答>

森羅万象を身体的動作を通して模倣することを繰り返すことで成立した言語に根源的に残る肉体性や物質性。

語順を入れ替えました。「言語」を最後に持ってきた方がうまくまとめられるでしょう。

それでは、また明日。

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