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2021最難関国立大学入試分析⑤-2-3 九州大学大問2の「問三」

こんばんは。#真夜中の入試分析 のお時間です。

私も三週目に入り、少しずつ慣れてきました。

そしてこの分析も週に4~5本ぐらいが上げられる限界かな、と思っております。時期により変動しますが。

よって今週は目指せ4本、できれば5本で頑張ります。

前回のものはこちら。

では参りましょう。今回は問3です。

<プランニング>

問3 傍線部C「対面的磁場の根底にはこれがある」とあるが、「これ」とは何か、説明せよ

【設問分析】 

「これ」の説明 → 換言記述の問題

いわゆる指示語換言の問題である。指示内容を明確にするのだが、その際に指示語前後の言葉にも注意する

受験生は「指示語」のみに注目するが、指示語はその前後の言葉と連続して使用される。(当たり前だけど)よって、前後の言葉と合わせてその内容を確定させていこう。

<アプローチ>

① 指示語内容を端的に確定する

ここでは「これ」が指している内容をまずは明らかにする。

本文中の「ゆらぎ」である。

しかし、「」表現は何らかの意図をもって表現されているので、そのまま使うのではなく、その表現をしっかりと言い換えてあげることが必要である。

ここで「ゆらぎ」とは四段落にある通り、「熱ゆらぎ=ノイズ」である。

ここから

「これ」=「ノイズとしての熱ゆらぎ」

である。これをさらに説明する。

まず、傍線部にある「対面的磁場の根底」について確認する。

対面的磁場 = 人間が対面する状況
根底    = 基盤

本文中に明確な換言ポイントがないので、ここは自分で言い換えるしかない。

あとは「ノイズとしての熱ゆらぎ」についてだが、これも四段落から考える。

・ 目に見えないゆらぎである
・ 生体が積極的に活用している

これらの情報を組み込むと、

人間が対面する状況の基盤に存在し、生体が積極的に活用する目に見えないノイズとしての熱ゆらぎのこと。

となるが、少し説明不足の感が否めない。

そもそも何の「ノイズとしての熱ゆらぎ」なのかというと、人間の筋肉が発するものなのだ。

これらも要素として組み込む

<タケガワの模範解答>

人間が対面する状況の基盤に存在し、人間の筋肉が発しなおかつ積極的に活用する、目に見えないノイズとしての熱ゆらぎのこと。

<難易度判定>

★★★☆☆(標準)

最後しっかりとまとめきるのは難しいが、部分点は確保できるかな、と。

それでは。


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