肌の色

白人、黒人などの肌の色に関する社会問題は昔から起きていて、近年もアメリカで黒人の方が白人警察官に殺されたことが話題にあがっている。このような肌の色による差別問題は私に無関係な話題ではない。とはいっても上記のような問題とは違う方向性ではあるが。 私は肌が白い男性だ。思えば小学生の頃からどちらかというとインドアなタイプで穏やかな少年だった。外でドッジボールや鬼ごっこを楽しむ少年でもあったが、カードゲームやゲームをより楽しむ少年だった。 したがって同級生の子供よりも火を浴びることが少なく、肌が白かった。肌が白いことを羨ましがる(?)女子もいたが、大抵の同級生は肌の白さをバカにしていた。あたかも肌の白さ=体の弱さだと感じさせる。確かに、体格の良い同級生は多くが体が焼けていた気がする。(とはいっても肌が黒い=体が強いという等式は成り立たないが) でも当時の私は肌が白いことをコンプレックスに感じてしまっていた。さらに私は体毛が濃い。とても濃い。同年代の男性と比較しても上位1%に入るほどの濃さだと思う。私は自分の体毛の濃さをコンプレックスに感じていない、むしろアイデンティティの一つでさえ感じている。でも学生時代に出会った多くの学生にとって、私のような肌が白い男が体毛が濃いことは異様に映ったようだ。たびたび、からかわれた経験がある。特に体育の授業では半ズボンになるため嫌でも濃いすね毛を露出しなくてはならない。 なぜ、自分が生まれ持った特徴を他人に文句を言われなければならないのか。自分の体が嫌になってすね毛を剃ったこともある。しかし、1日も経てば立派な毛が生えてくる。そもそもなぜ自分のアイデンティティである体毛を剃らなければいけないのか。そういうふうに次第に考え始め、自分の体毛を剃る頻度は減っていった。 学生時代、見た目のことでたくさん嫌なことが言われ、それに伴い自身も無くした。自分でもどうしようもできない特徴について文句をいう人が少しでもなくなって欲しい。 そんな世界になれば、一人一人が自信を持って生きていくことができるんじゃないだろうか。

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