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中村勝(元・日本ハム)の復帰可能性をふまえ、先発ローテを真剣に考えてみる。

2010年から9年間、
日本ハムファイターズで活躍した中村勝投手を、
オリックスがテスト生として招致している。

オリックスといえば、
2019年に、戦力外中だった成瀬善久投手(元・ロッテ、ヤクルト)を春季キャンプに呼び、テスト合格のうえ入団になった。
彼は2018年に、一軍試合登板が1試合もない中で合格したこともあり、話題を呼んだ。

2005年には、前年オフに戦力外となった吉井理人投手を、
仰木彬監督の一声でテストに参加させ、見事再契約に至った。

オリックスのキャンプテストは、
このようにドラマチックなイベントのひとつであり、
選手にとってもファンにとっても、ワクワクさせ、夢を与えさせる印象がある。

中村投手自身も、
21年シーズンはメキシカンリーグで日本人初となるMVPの活躍で、
非常に脂がのっている状態だ。
年齢も満30歳ということで、投手としてはまだまだ期待が持てる。

一方で、
オリックスにとっては、
先発投手の頭数が増える、といううれしい悩みも増えた。

シーズン開幕まで約1か月となった。
そろそろ真剣に開幕ローテについて考えていきたい。

開幕はビジター、西武ライオンズ戦


こんなところにもコロナの影響があり、
昨年リーグ優勝したにも関わらず、ホーム開幕には至らなかった。

西武と楽天の3連戦が続く。
まずは6人の先発を考えたい。

◎ 山本由伸
◎ 宮城大弥
◎ 田嶋大樹

この三人は、
昨年の実績を考慮すると、外す理由が見当たらない。

残る枠は実質3人である。

激戦の先発残り3枠!

〇 山崎福也
〇 山岡泰輔
〇 バルガス
〇 ワゲスパック(新)
〇 小木田(新)
〇 山崎颯一郎

▲ 山下舜平大
▲ 竹安大知
▲ 前 佑囲斗
▲ 本田仁海
▲ 中村勝(?)


まずカギを握るのが、
山岡の起用法である。
先発の印象は強いが、代表戦や短期決戦などで見せたリリーフ登板でも、抜群の安定感を見せているのは、記憶に新しい。
個人的には、先発ブランクが長いこともあり、
リリーフとして毎日スタンバイさせることで、試合勘を戻してもらいたい。

昨シーズンの終盤で存在感を現した、山崎颯一郎がこの枠に一歩リードか。
ヤクルトとの日本シリーズでも、5回を4安打1失点にまとめるなど、期待にしっかり応えていた印象だ。
投げるたびに修正していくあたりは、近い未来でエースになりうる素質を感じさせる。

最も固いところで、山崎福也が挙がるが、
田嶋、宮城と比べると、イニングイーターとしの不十分さが目立つ。
リリーフへの負担が露呈した去年のことを思い返すと、
1年間ローテーションを守り続けることは難しいのかもしれない。

ワゲスパックについては、
起用はおおむね先発になりそうだが、
オープン戦などで調子を見てからの起用になりそうだ。
おなじ外国人枠で、バルガスについてはリリーフ起用も考えられる。
ルーキーの小木田も、社会人出身ということで即戦力候補としては、新人最有力だ

先発投手の候補は何枚あってもいい、というが、
中村勝投手の獲得で激化するとともに、
期待の若手である山下、前、本田あたりの出場機会が奪われてしまう可能性もある。

このあたりも考えながら、今後の動向に注目したい。


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