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Why EIR @ DeNA/Delight Ventures?

はじめまして、遠藤と申します。直近では株式会社ストライプデパートメントで、「STRIPE DEPARMENT(ストライプデパートメント)」と「smarby(スマービー)」という2つのファッションECのプロダクトマーケティングの責任者(取締役 CPO/CMO)を務めておりました。

前職を退任後、新たな起業の準備を念頭に置きながら、しばらくはいろんな方にお会いしたり、知人の会社でインターンをしていたりと、根無し草のような生活をしていたのですが、今週からDeNAが組成したDelight VenturesのEIR(Entrepreneur in Residence)としてお世話になっています。

これまであまり記事を書くなどしてこなかったので、心機一転、ステージを変える意味も込めて、これまでの経緯とこれから何をしていきたいのか、自己紹介と挨拶を兼ねて、まとめたいと思います。

Introduction

まずは簡単に自己紹介を。自分は生まれも育ちも山形県山形市で、両親も山形育ちと生粋の山形人です。祖父母は農家、父はメーカー経理、母親は教師、妹は公務員と、一般的で少し保守的な家庭に生まれ育ちました。大学では仙台におりましたが、ずっと限られたコミュニティで生きてきた田舎者なので、24歳まで飛行機にも乗ったこともありませんでした。

そんな世間知らずの田舎者でしたが、東北大学の大学院で確率解析を勉強したのち、新卒で日本政策投資銀行(DBJ)に入社。その後ドリームインキュベータ(DI)を経て、ママ向けのファッションECのsmarby (スマービー) を創業、と少しだけ変わったキャリアを歩んできました。smarby(スマービー) は創業から約2年半ほとでアパレル大手のストライプインターナショナルに売却し、それから更に約2年半ほど子会社社長/取締役として、ストライプインターナショナルグループでEC関係の仕事に従事しておりました(注:not 決済のStripe)。

前職の起業と経営を通して得られたものは本当に広く深く、ストライプインターナショナルで石川社長をはじめとした多くの方々から刺激をいただき、至らなかった点/反省点も多々ありましたが、関係者の方々に感謝しきれません。

さて、これまで金融/コンサル/EC/アパレルと多様な仕事を、多様な立場で経験してきましたが、自分のなかでは一貫して、目に見える/手の届く範囲のなかで、もっとも情熱を注げる課題/テーマにチャレンジし、みんなが今よりもポジティブにななれる社会をつくりたい、という想いのもとで、重要な意思決定と行動をしてきました。

また日本から未来の雇用機会を生み出す事業・会社・産業を創り出したいという志は変わらず、次も自分なりに夢中になれる課題とテーマに取り組んでいきたいと考えています。


Why EIR? Why Now?

そもそもEIR(Entrepreneur in Residence)とは、起業経験者がベンチャーキャピタル(VC)に所属して投資や新規事業立ち上げなどに関わりながら、同時に自身の会社の起業準備をするプログラムです(短ければ3ヶ月、長ければ1年ほど)。起業時に在籍VCから出資を受ける場合も多いのですが、ポートフォリオ企業(投資先)にジョインしたり、そのままVCで働き続けるなど、多様な選択肢があります。

EIRは日本ではスタートアップ関係者でもあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、アメリカのVCなどでは伝統的に行われてきた取り組みです。AccelやBenchmarkなどの大手VCのEIRが有名ですが、近年ではCiscoなど事業会社もEIRプログラムを開始するなど、裾野が広がっています。BenchmarkのTwitterアカウントのリストをみると、どんな人がEIRとしてファンドに所属しているのか少し参考になると思います。

実は数年前からEIRに関心があり、起業家とVCおよび事業会社がセイムボートで事業を立ち上げる仕組みは、アメリカよりも日本の商習慣にフィットするだろうし、今後もオープンイノベーションの流れは加速するなかで、次に起業する際にはEIRとしてはじめるのも面白いかもしれないと、ぼんやりと考えていました。DBJやDIでの大企業との協業経験も活かせるし、自分個人でもちゃんとリスクを背負いながら多様なステークホルダーとともに事業を立ち上げるというのは、自分らしいやり方なのではないかと。そのため、前職の退任後から、VCを中心に何社かEIRのご相談をさせていただいておりました。


Why DeNA/Delight Ventures?

とはいえ、あまり制約のない立場になったことを活用して、視野を広げるためにいろんなところに顔を出し、インプットを増やしながら、今後の選択肢をゆっくり考えたいと思っていたところに、以前から交流のあったフォースタートアップスの六丸さんから「南場さんに会ってみませんか?」とお声がけいただいたことが転機になりました。南場さんとお話させていただくなかで、ふとした瞬間に「この人とこの会社のために、少なからず自分が役に立てることもあるかもしれない」と思い始めるなど、独特の引力のようなものを感じました。DeNAをもっと元気にしたい、現職/OB/OGに関わらず社員にもっと活躍してもらいたい、という南場さんの想いと一緒に。

私たちのような30代の戦略コンサル出身の起業家にとって、南場さんとDeNAは特別な存在。「メガベンチャー = DeNA」というブランドイメージが根付いています。DeNAにはロジック x 感性 x 行動力の伴う優秀な人材が多いのは周知のことですが、OB/OGの方々もみんなDeNAが好きで会社の悪口など言う人はほぼおらず、人間的にも魅力的な方が多いと感じていました。こういう人たちと一緒に事業を起こせたら面白いだろうなと。

またマネージングパートナーの渡辺さんの考えるVenture Builderをはじめとしたファンド全体のコンセプトへの共感、新規事業の実績/経験豊富な板東さんや事業でも投資でも頼れる永原先輩(元DBJ capital)の存在などにも惹かれ、この環境でチャレンジできるのは面白いかもしれないと思うようになりました。

Delight Venturesの事業戦略と、自分のコミットできる事業テーマが重ねられたら、きっとこれまではできなかった大きなチャレンジができそうだ、これまでの自分の経験を活かしてチームに貢献できることもありそうだ、と思い、正式にEIRとして参画させていただくことになりました。


To DeNA/ex-DeNAs

以上のような経緯で今週からお世話になっておりますが、私自身当然DeNAについて知らないことだらけです。「不格好経営」やさまざまな資料など読み返すなど少し予習をしてきましたが、ぜひ皆さんが日々感じている/感じていたDeNAの魅力/課題/可能性などについて、率直に教えていいただけませんでしょうか。会っても良いですよ/会って話したいです、とご連絡いただけるDeNAの現職やOB/OGの方々には、最優先度で予定を調整させていただきます。気軽にSNSでもからんだり、ご連絡頂けますと幸いです。ワクワクできるような未来について、一緒に妄想/ディスカッションさせてください。

Twitterアカウントはこちら↓ 気軽にDMください。DeNA関係者に限らず、ご関心のある方はWelcomeです(特にデザイナー/エンジニアの方)


The best way to get started is begin doing

前回の起業時には、「ママの毎日に特別瞬間を」というビジョンのもとに、日本中のママを笑顔できるサービス/会社をつくり、ママになることは楽しくて幸せなことなんだ、という社会観を作り出したいと考えていました。不便なものを便利にするだけではなく、より楽しい/面白い瞬間を増やすことで、前向きに生きられる社会へと。

今回もまた熱く夢中になれる事業テーマにフルコミットして、日本から世界を狙える事業/会社をつくりたいし、そのためにDelight Venturesのなかで、今の自分にできることからスタートしていきたいと思います。何があっても歩みを止めず、小さなことからでも進み続けること。

どうせやるなら、自分らしく、楽しく、みんなが前向きになれるものを目指して。

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Note: To Entrepreneurs

現実的にはあまり発生しないとは思われますが、EIRという中庸な立場であるものの遠藤に相談したことがDeNAに伝わり、事業が模倣されたりするのではないかなど、少なからず懸念される方もいらっしゃるかもしれません。

まずDelight Venturesでは、Code of Conductとして起業家の許諾なしに社外に情報をシェアしないのは当然として、DeNA本体に対しても無断で共有することはしないと明確に宣言しております。

また遠藤個人としても、Delight Venturesのポートフォリオ企業や投資検討先において自分が関与したスタートアップと類似事業は極力やらず、もし立ち上げ時に被ってしまう場合には事前にお伝えするなど、筋を通させていただきます。

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