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【第6話】休日が差を生む

noteを書く意義

海外でプロサッカー選手をしている先輩がその一部始終をnoteで発信している。ピッチの内外に関わらず、日本にはない当たり前をそこに書き記している。間違いなく彼にしか書けない内容である。

大学生でありながら、プロサッカー選手を目指す日常をYouTubeで発信している後輩がいる。自主練の内容や食事風景、公式戦前日の様子などプロを目指す人間のリアルを映像として観ることができる。誰にでもできることじゃない。

ふと、自分のnoteを見返す。
どうした、内容が小学生だ。恥ずかしくて目も当てられない。僕が本当にやりたいことはこんなことなのか。僕にしかできないことはなんだ。僕にしか書けないことはなんだ。有給を使い平日の昼間から頭を悩ます。
社会人として仕事をしながら、サッカー選手として未だに本気でサッカーをしている私にしか伝えられないこと。今回はそんな内容になっている。

休日の過ごし方

月曜日から金曜日まで仕事をし、火曜日から日曜日までサッカーをしている私達には完全な休日が基本的に1日もない。そんな私達に時より与えられる日曜日の1日オフというのはなによりも大切にしなければならない貴重な時間である。社会人として次の日の仕事に備え心に休息を与えつつ、サッカー選手として身体が鈍らないように気をつける。そんな練りに練られた私の1日を今回は特別に紹介する。

日曜日の1日オフというのは実は土曜日の練習終わりからすでに始まっている。その日に限っては自主練など一切せず、速攻で昼飯を食いに行く。その後コンビニで晩飯と大量のお菓子を買い込み帰宅。一瞬でシャワーを浴びパジャマに着替える。ここまでの時間が短ければ短いほどオフは長くなる。

とりあえずゲームの電源を入れる。昼間は基本1人で潜る。最近は見ただけで銃の名前がわかるようになった。強い武器、弱い武器の判断もつくようになった。残念ながら弾が当たることはほとんどないが。

夕方頃一旦ゲームを終えてお昼寝タイム。これも夜を長く過ごすために必要不可欠な時間である。夜更かしすればするほどオフは充実する。

19時頃目を覚ます。昼に買った晩飯を温め食べる。パソコンでYouTubeを流し、携帯で麻雀をしながら食べることでオフが充実する。
ゲームに電源が入る。ここはもう自分の意思というよりは現象として気がつけばゲームに電源が入っている。夜は仲間と潜る。イヤホンとマイクを駆使し3人で協力しながら敵を倒しに行く。我々は銃撃戦のゲームでありながら殴り合いを得意としており、銃を持った敵に果敢に丸腰で勝負を挑む。殴り合いが戦いの原点で頂点を合言葉に、今日も着実に-12を積み重ねていく。
朝4時。そろそろラストにしよのコールがかかる。
朝6時。ゲームを終え睡眠に入る。まだ全然土曜日の気分。起きたら日曜日のオフが始まるという期待感を胸に束の間の夢の世界へ入る。

13時半頃起床。眠すぎて再び睡眠。
16時頃再度起床。オフがほとんど終わっていることに一度頭を抱える。絶望しながらベッドを後にし、冷凍してあった米をチンしている間にシャワーを浴びる。オフのラストスパートへ向け身体を起こす。新しいパジャマへと着替え、納豆と卵という高校時代から続く質素晩飯で腹を満たす。
オフの最後にやることは決まっている。ゲームだ。戦友達と再びネットで落ち合う。今日こそは勝とう。しっかりと武器を揃え、回復アイテムを揃え、強力なアーマーを身に纒う。準備が整った。さあ逃げよう。敵がいないところ、敵に見つからないところ。昨晩の殴り合いが嘘であるかのように逃げる逃げる。あっ敵だ。浮かび上がる部隊全滅の文字。(キル0、アシスト0、ノックダウン0、ダメージ0)×3。3位。ナイスナイス。これが我々の勝ち方だ。大事なのは何人殺したのかではなく、いつまで生き延びたのかである。

0時。シンデレラの魔法が解ける。明日は朝から仕事のため、ここで我々のオフが終了する。今日も素晴らしいオフを過ごせた。「真実」には興味がない。これ以上ない1日であったと思い込む私の心を大切にしたい。

これが私のオフの過ごし方である。いかがだっただろうか。気付いた方もいるかもしれないがオフの日に大切なことは1歩も外に出ないことである。外に出ている時間は本当にもったいない。外に出ないために必要なことは予定を入れないこと、買い込む量を見誤らないこと、リア充のインスタに憧れを抱かないことの3箇条だ。皆さんもぜひオフの前にはこのnoteを参考に、それぞれの素敵な休日を過ごしていただけたらなと思う。

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