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【dish.2000年8月号掲載記事"今年の夏は勝負パンツで勝負じゃボケエ!"】書き起こし

ちょうど20年前の2000年8月発売の『dish.』8月号で書いた記事を、探したらたまたまテキストで残ってたので無駄にアップ。今や男子の大主流下着になったボクサーパンツですが、早くからその魅力に心を奪われ、しょっちゅう色んなボクサーパンツを買っていて、当時ちょっとしたボクサーパンツのコレクターだったんですが、その噂を聞き付けてかどうだったか忘れましたが、知り合いの編集者の友達から1ページの記事を頼まれたという経緯でした。が、普通こういうのってパンツのブツ撮りはメーカーから現物借りて撮ったりするじゃないですか?もしくは商品写真貰うとか。なんとボクの使用済み下着をそのままブツ撮りして載せるという前代未聞の記事に(笑)。前代未聞過ぎて、まあ今となってはいい想い出ですけど(苦笑)。当時の文章としてはなかなか気に入ってるので、短いので暇潰しにでもどうぞ。あくまでも20年前のボクが書いてるので、しょーもない部分はどうぞご容赦を(笑)。



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『今年の夏は勝負パンツで勝負じゃボケエ!』

夏と言えばリゾート地。リゾート地と言えばエマニエル婦人。エマニエル婦人と言えばサセ子。サセ子と言えば勝負パンツ。と言うわけで、この夏お薦めの勝負パンツをご紹介するんじゃボケエ!
日本男児のパンツシーンの歴史を紐解くと、古くはふんどしに始まりステテコ、70年代に入り純白のブリーフが全盛を博し、80年代には空前のトランクスブーム。それ以来、見た目重視のトランクス派と履き心地重視のブリーフ派という、二大メジャー派閥に支配されていたパンツ界に、90年代、その2つのメリットを兼ね備えた日本男児夢のパンツ・ボクサーブリーフが登場。武田鉄也も江口洋介も成し得なかったロンゲブームをいとも簡単にやってのけたカリスマくん・キムタクに(広島のセカンドじゃなくて)「一度はいたらやめられない」といわしめ、今やお洒落下着の代名詞"C.K."を皮切りに、スタンハンセンのウエスタンラリアット以降猫も杓子もラリアットブームのプロレス界同様、今や日本の下着メーカーまでもが大々的に宣伝・発売。飛ぶ鳥を落とす勢いでシェアを拡大中。無論今回ご紹介のパンツもこのボクサーブリーフ。現在、色・形・素材・など豊富に揃っておるのだが、中でもお薦めなのが伸縮性のあるストレッチタイプの物。コットンの物は履いて数時間経つとガバガバ90分(←こういうの嫌い)になってしまい、ブリーフ特有のフィット感が損なわれてしまうのだ。
って事で、初期の名作"SAUVAGE"から始まり、老舗の"C.K."などなど素晴らしい名器に出会って来たが、遂にNO.1ボクサーブリーフを発見。HOMの"HO1"だ。ストレッチなのは勿論、セクシーカラーの黒・股浅で微妙なレングス・ヘタれや色落ちが僅少・息子が元気になってくると思わず「ごきげんさん!」してしまう水平に開く窓など、猪木イズム最後の遺伝パンツ。ここ数年オシャレ野郎が急増してきているが、見えないオシャレに気を遣う野郎はまだまだ少ないのではないか。夏は勝負の多い季節。今年の夏はボクサーブリーフで勝負じゃボケエ!
ちなみに余談だが、オレ的には勝負パンツという概念は邪道だ。何故ならば、男はいつなんどき戦いがあるか解らないもの。男たるもの、いつ勝負を迫られるシーンに出くわしても戦える状態でいなければならない。男はいつも常在戦場なのだ。勝負の時だけお気に入りのパンツを履くなんてちゃんちゃらおかしいぜ。オレは毎日お気に入りなんじゃボケエ!!
しかし男物の使用済みパンツ載せるのってどうなんじゃボケエ!(笑)




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※初期C.K.
ボクサーブリーフ発売当初の一品。コットン製。当初はどこのメーカーもコットン物がほとんど。これはSサイズだが、外人サイズの為、日本男児にはガバガバ90分年末スペシャル(←こういうのどう)。




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※"SAUVAGE"
私の知る限りでは初のストレッチタイプのボクサーブリーフ。初期愛用パンツ。97年渡米時、N.Y.の某有名パンツショップで購入。この時、いずれストレッチの時代到来を確信。




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※"C.K."
老舗C.K.もストレッチの需要に押されストレッチものを発売。ロゴが見えやすい様に股上は深め。色も当時ボクサーブリーフにしては珍しかったブルー。




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※HOMの"HO1"
ここ1年以上こればっかと言う程大活躍中のNO.1プレイヤー。まさにパンツ界の中田(カウスボタンじゃなくて)。ちなみに色は他にグレーと白もアリ。ブリーフタイプでは発売済みの赤をボクサータイプでも出してくれトリンプさん!




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※デザイナーズ物 3点
上は3年前にDJ.COMPがU.K.で買ってきてくれた、当時日本未発売だったヘルムートラングの赤。中は最近友達に貰ったジャンコロナの青。カラーリングがオシャレ。残念ながら両方共コットン。ちなみに前述のC.K.及び、どちらも日本ではグンゼが代理生産。丸井などの下着売り場にて購入可。下は3,4年前に買ったディーゼルの黒。ストレッチだが、色落ちが激しいのとレングスが短すぎてゲイっぽいので(笑)あまり履かず。




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おまけ。当時住んでた代官山のアパートのすぐ近く(A.P.Cのすぐ裏の地下)にあった、メンズ専門お洒落下着ショップ『wet melon』の宣伝も。パンツチェックとWebのマンスリーも置かせて貰ってたのでよく行ってました。あの金髪のお姉さん今頃何してるんだろう…。ちなみに左下のGAZELLEの黒のラインパンツ、当時では抜群にシャレてたからめっちゃ憶えてる。買った気がするんだけどどこいったんだろう?結局買わなかったのかなあ…?記憶なし。。

全く期待してませんがしてくれたら喜びます。大喜びです。