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転職回数3回の私から、キャリア中断のすすめ

大学時代は人生最後の夏休み」とはよく言われるもので、「何でもできるのは今しかないんだから、今のうちにやりたい事やっておきなよ」というありがたいメッセージとして受け取っていた。当時の私も「会社に勤めてからの長期休暇って、結婚式を挙げる時のやつしかない…これが最後の自由時間だ」なんて惜しみながら卒業したものである。

しかし現在29歳の私、転職回数3回にして3回の有給消化期間を獲得しようとは、当時の私には想像もつかなかっただろう。

このnoteでは、職歴を刻みに刻んでしまった私からの「キャリア中断のすすめ」を書いておこうと思う。「転職しようかな」と思っている皆さんの不安が少しでも軽くなればなあという気持ち。

というのも、先日受けたインタビューが発端。
休職中の方に向けてAirbnb的な宿「おかゆホテル」を提供している北野さんに話を聞いてもらって棚卸しが進んだのです。(休職中の方や休職を検討されている方向けにTwitter上でアンケートのお願いもされているので、ご協力頂けたらめっちゃ喜びます)

まず、私のキャリア中断歴

私がどんなキャリア中断をしてきたのか簡単に説明しておこうと思う。

①精神不安定キャリア中断(5か月)
新卒で入った会社で精神を病み(最近やっと客観的に事実整理ができるようになった)、実家に出戻った時期。働ける状態ではなかったので、義務としてハローワークに行く、近所に住む中高の先輩と飲みに行く以外はステイホーム。

②コロナ引きこもりキャリア中断(3か月)
転職先を決めていざ引っ越しと思ったら、コロナ第一波により引っ越しと就業開始日を延期。オンライン飲み会とメルカリ出品と読書に明け暮れる日々。WiiFitはなかなか楽しかった。

③ただの有給消化キャリア中断(今。1か月)
転職先が「入社日はいつでも良いよ」という寛大な対応をして下さったので、有給をフルに利用して夏休み。コロナ第五波により自転車移動とアマプラと読書に明け暮れる日々。

こんな歴を辿っています(今画像を差し込もうとしたらデータの入ったHDDが息をしていない。なんてこった)。
以下では、①の時感じていた不安とそれをどう解決したか、②③で何が良かったのかを書いていく。

キャリアが積み重ねられなくなる不安

って、ある。
私も①で退職を決める前、「ここで仕事を辞めたらキャリアが積み重ねられなくなる」と数か月悩んだ。転職する時は、今やっている職種におけるスキルや経験を持って転職するのが普通だと思っていたから。
しかし、転職市場を見渡してみれば未経験可の正社員案件もたくさん転がっているし、そもそもこの職種を変えたくて仕事を辞めるのでキャリアを積み重ねる必要がないことに気付いた。岡島悦子さんの「キャリアはジャングルジム」という言葉にも後押ししてもらった。横に移動しても良いし、どんな道を辿っても良いということ。

当時は同期に話を聞いてもらうことが多かったので話の幅は広くなかったけど(もちろんそれはそれでありがたかった)、この時他の人からも話を聞けていたらより安心して離職できていたかも。探してみると転職した人は意外と見つかるもので、いろんな人の転職談を聞いたり本で読んだりすると勇気をもらえる。おかゆホテル推しの理由はここ。

転職時の面接でブランクがあることはもちろん聞かれたけれど、正直に話したらそのまま受け入れてもらえたので恐るるに足らず。足し算引き算が出来ればOKだそうで、優しすぎる面接だった(当時採用して下さった部長、ありがとうございます)。

収入が途絶える不安

もあった。「収入の3か月分は準備しておいた方が良い」とよく言われるものの、まだ2年目だった私にそんな貯蓄は無かったし、奨学金の返済を抱えていたのでむしろ負債しかない状態だった。
自己都合退職の場合は3か月間ハローワークからの手当が出ないのでその間耐え忍ぶ必要があるが、3か月以内に再就職すると再就職手当がもらえる。
恥を忍んでこの手当分の金額を親に頭下げて借りても良いかもしれない(私はキャリア中断中の奨学金や税金の支払いを親に肩代わりしてもらっていた。ありがたい…)。なんだかんだ固定費を払うだけのお金があれば生きられる

一旦全てをリセット

ここからが本題である。

キャリア中断の一番大きい効果は、「一旦全てをリセット」できること。
朝起きる時間や行動する場所(今は別の制限がかかっているけど)、着るものや食べるものなど全ての制約が無くなることで、「こうあるべき」という枠が取り払われるのだ。
台湾へ長期滞在することも考えたし、1か月ジムに通いまくることも考えた。結局選ばなかったけど、考えることが枠撤廃の第一歩

今の私は、朝の天気を見てその日の予定を決められる自由を謳歌している。今日は雨が降らなさそうなので、これを書いたら自転車で本屋さんに行こう。

やりたかったことが今できる

学びや経験は早ければ早い方が良いと思っているので、後回しにせず今この時にすることが大事だと思っている。

海外旅行のように粒の大きいものから、休みが合わない友達に会いに行くのでも良いし、買ってから手を付けていなかった本を読むのも良い(私は小学生の時に挫折した「吾輩は猫である」に再チャレンジしているが、早くも心が折れかけている。9000ページ近くあるって何事)。

断捨離もこの時期におすすめ。家やデータの空間を空けることで新しいものを呼び込める説を信じているので、本やCDをメルカリに出品し、iPhone内のデータ整理をしているところ。

オートファジーも試してみている。16時間の断食。お腹が空いても支障が出る業務が無いから持って来いなのです。まだ体重は減ってないけど。

おわりに

こんな感じでうまく伝えられているか分からないけど、キャリア中断のすすめ、いかがでしたか?
ゆっくりと自分と周囲を見つめなおす時間、良いもんですよ。





#私の仕事

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