【第一歩】ワタシはなぜ「ミス・サイゴン」を4回観に行ったのか?(前)
チケット確保まで
本当は、もっと前にこの文章を書き始めたかったのだ。
時期とすれば、今年のはじめ、「ムチャブリ」の頃にはじめようと画策していた。
しかし、いろいろあって、時間が経つのと同時に、高畑充希の活動も活発だったので、それに追いつけなくなってしまった。
高畑充希といえば、今年はこれまで、1月〜3月期連ドラ「ムチャブリ」があり、2月には「穴があったら入ります」という本を出版し、同時に写真展も開かれた。
5月には舞台「奇跡の人」があったのだから、3月下旬くらいから稽古がはじまったのではないだろうか?
その「奇跡の人」が終わるとすぐに「ミス・サイゴン」の稽古に突入したはずである。
というわけで、目まぐるしく仕事をしていて、こちらも付いていくのにたいへんだった(?)のである。
ちなみにワタシは「奇跡の人」も2回観に行き、東京の千秋楽でのライブ配信も観るというファンとしては、極めて従順な行動をしていた。
(当然ながら「奇跡の人」についても、別途、書いてみたいと思っている)
さて、この舞台「ミス・サイゴン」だが、2022年8月末をもって東京公演が終わり、これから全国へ続いていくようだ。
キム役の高畑充希がどこまでやるのかまで把握はしていないが、札幌公演には名前がなかったので、どこかで先に自身の千秋楽を迎えるようだ。
ワタシはといえば、タイトルにあるように東京公演を4回観に行った。
しかし、当初は2回の予定だったのだ。
では、なぜ、4回になってしまったのか?
遡ること2年前、「ミス・サイゴン」が中止決定になったのは、コロナヴィルスが猛威を振り始めて間もない2020年の4月だった。
公演自体は6月からだったが、当時の状況からすれば、中止は当然の状況ではあった。
ワタシもチケットを持っていたが、払い戻しすることになった。
残念ではあったが、すべての演劇がだめになったのだから、またいつの日かという思いだけだった。
だが、その2年前は、まだ高畑充希の舞台を一度も観ていなかった。
ワタシが高畑充希ファンになったのは、2018年1月期の連ドラ「忘却のサチコ」からである。
その後、2019年に「奇跡の人」が公演されているが、そのときはチケットを取り損ない見逃した。
初めてみたのは2021年の「ウェイトレス」になった。
だが、そこで、さらに、より一層、高畑充希のファンになった。
類まれなる歌唱力、透き通った歌声に、やられてしまった!!!
そして、舞台上での圧倒的なパワー…。
どこにそんなパワーがあるのかと思わせる…。
一種の「ギャップ萌え」なのだろうけど、それまで映像作品での演技力に魅了されていたワタシのファンレベルが、さらにレベルアップしたというわけである。
というわけで、念願の「ミス・サイゴン」だが、問題はチケット確保である。
舞台鑑賞は、基本的にひとりで行くが、前回の「ウェイトレス」でも、ホリプロステージの有料会員などにはなっていなかったので、良席には恵まれなかった。
今年5月の「奇跡の人」では、2回のうち、1回はかなり前方の席を確保できたのだが、かなり苦労した。
(余談であるが、現在は、ホリプロステージの有料会員となり、先日、来年1月公演予定「宝飾時計」の先行抽選において、良席を確保できた!!!)
そのような経験から、「ミス・サイゴン」で、良席を得るのは難しいと思い、一般発売の前の「チケットぴあ」などの先行販売を毎日チェックしていた。
だが、なかなかチケットが取れない。
そんな折、チケットぴあ貸切の公演A席を1枚ポチることができたのだが、日にちを間違えてしまった。
キム役が「高畑充希」ではなく、「屋比久知奈」の日を買ってしまった!
しまった…と思い、リセールも考えたのだが、ここはこのまま「キム=屋比久知奈」版も観てみることにした。
「キム=高畑充希」との違いを観てみたいと思ったのだ。
一般発売日を前に、それまでは基本S席を狙っていたが、方針転換し、とにかく「キム=高畑充希」の公演をA席でも補助席でもよいので、まずは確保ということに改めた。
でないと、観られないかもしれない…と思ったのだ。
そして、一般発売開始…なんとか、2公演のA席のチケットを確保した。
もともと、予算はS席(15000円)を2回行こうとしていたので3万円を考えていた。
しかし、A席に方針転換したので、A席は1万円ということで、3回行くことにしたのだ。
ということで、この時点では、下記の公演日を押さえた。
・8月2日18時1階A席(キム=高畑充希・エンジニア=伊礼彼方)
・8月14日18時1階A席(キム=屋比久知奈 エンジニア=市村正親)
・8月30日18時1階A席(キム=高畑充希 エンジニア=東山義久)
いよいよ開幕
目まぐるしくかわる新型コロナヴィルスの状況。
2022年7月末の状況は、いくつかの演劇の公演が出演者、もしくは関係者が感染または濃厚接触者になったという理由で、中止という事例がいくつもあった。
「ミス・サイゴン」はただでさえキャストの数が多いので、非常に心配していたが、これが現実になった。
関係者が感染したというようなことで、7月末の一部のプレビュー公演が中止になってしまった。
ワタシの買った8月2日の公演はどうなるのだろうとやきもきしたが、結局、無事に開演できた。
やはり、高畑充希は運がいい。
(「ウェイトレス」も「奇跡の人」も公演中止はなかった)
初めての帝国劇場。
映画は常に観るが、演劇には興味のなかったワタシである。
帝国劇場に事前には何の感情もなかったが、場内に入ると歴史的な威厳のようなものが感じられた。
昨年、「ウェイトレス」を観た「日生劇場」のさらに上の高級感は感じた。
ただ、トイレが小さいのはどうしたものか?
そんなことはさておき、ワタシにとっての「ミス・サイゴン」、つまりは、「キム=高畑充希」は、どうであったか?
こういう文章を書いてて申し訳ないが、言葉が足らない…素晴らしいの一言に尽きる。
圧倒的な透明感のある歌声、高音域のパワー、その表情も(遠いのでよくわからなかったものの)ワタシの心をわしづかみにされた…。
既に、TVで「命をあげよう」など披露していた高畑充希だが、やはり舞台ではより一層迫力が増していた。
もちろん他のキャストの方々も素晴らしかった。
舞台のミュージカルといえば、「ウェイトレス」しか観たことのないワタシである。
比較がそれしかないのだが、やはり「ミス・サイゴン」はキャストの数が多いこともあり、ある意味ミュージカルとは言いつつもシンフォニー(交響曲)なのだという印象を持った。
ただ、ストーリーとしては、わかり易すぎて、少々違和感が否めない。
しかし、それにあまりある楽曲の素晴らしさ。
30年公演が続けられているということだが、古さはまったくない。
その8月2日の公演のカーテンコール、「キム=高畑充希」は他のキャストが小走りにステージ前方へ出ていく中で、堂々と歩いて前に行き、お辞儀をした。
その歩く姿が凛として、自信に満ち溢れるように見え、またまた、ファンレベルが上昇してしまったのだった。
ちなみにワタシが確認した限りでは、これ以外の公演のカーテンコールでは小走りにステージ前方へ出ていていた。
他のキャストで走る人が多いので合わせたのかもしれない。
さて、タイトルにあるようにワタシはこれ以後、3回「ミス・サイゴン」を観に行った。
つまり、このあと1公演追加して行ったのだ。
その詳細については、次回に書くことにする。(続く)
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