陣形を守れば戦術は増えていく
前回のソフテニ図書では
ダブル後衛に必要な武器は何か?について話しました。
読んでいない人はこちらから見てください↓
前衛がついてる雁行陣と違い
・ダブル後衛
・ダブル前衛
この2つの陣形は平行陣と言われ
どうしてもペア同士が横一列になってるように
見えてしまいますが
本当は違うということは知っていましたか?
平行陣は横一列に構える陣形ではない
なぜ横一列では無いのか?
前回のnoteのキーワードにもなっている
『攻撃力』が関係しています。
ダブル後衛だと
どうしても守りが主体になりやすいため
展開中は”前衛”を避けつつ打ち合う必要があります。
言い方を変えると
前衛に触られたら失点しやすい陣形です。
なのでダブル後衛の中で
・攻撃が主体の人
・守り(フォロー)が主体の人
の2つに役割が分ける必要があります。
攻撃側の人が打ってる間は
相手前衛の動きを観察し仕掛けに来たら
”フォローできる位置"まで動かなければなりません。
しかも、ただ前に行くのではなく
左右前後に調整しつついく必要があります。
例えばダブル後衛側から見て
右ストレート展開になっていたとします。
ペアの攻撃が主体の人が
相手後衛と撃ち合ってる際に
前衛がボレーを仕掛けてきたとしましょう。
この場合には、
フォロー主体の後衛は『赤の斜線』を
守れるように移動します。
・ショートクロスへ引っ張るボレー
・逆クロス側へ落ちる深いボレー
この2つはほとんど打てる選手はいないため
必然的に
・『A』の後衛の正面
・『B』のミドル
・『C』の後衛前
この3コースに絞られてきます。
Cに関しては打った本人が追うコースなので
実質2つのコースをフォローする位置までズレればいいのです。
こう考えていくと
横並びでベースラインに張り付く
陣形というのではなく
打つ側と打たない側で
フォローする体勢を常に作っていく必要があるため
”横並び”の陣形ではないということなのです。
フォローがそのまま攻撃の起点になる
前衛が後衛の前に来るボールを
ボレーしにいくということは
言い方を変えれば陣形が崩れるということです。
つまり、後衛も前衛もいない
空いているスペースが絶対にできます。
試合の中で前衛がボレーに出たら
後衛は空いてるスペースに打たれても
返球できるようにポジションをズラします。
通常の雁行陣の試合であれば
前衛が無理やりフォローすることが多いので
厳しいコースに来ることはありませんが
ダブル後衛なので
後ろから前へ詰めながら打つボールになり
”厳しいコース”に打ちやすくなります。
そのため、前衛が攻めたボレーが
ライジング気味に速いテンポで後衛から返球されるため
雁行陣側の後衛は”守る準備”ができず苦しくなります。
結果的に空いてるスペースに
単純に返球しただけでもチャンスボールが上がるので
『ダブル後衛』ならではの攻撃力を見せる場ができます!
前回の図書でも言いましたが
後衛は4つの攻撃方法を持っておくことが大切です。
チャンスボールを攻めるトップ打ちは特にです。
『陣形を守れば戦術は増えていく』
これを覚えておいてください!