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第3回『THE NEW COOL NOTER賞』大賞決定

横山小寿々さん、大賞おめでとうございます。
以前も書かせていただいたのですが、この小説を読み終わった後の感想は「やられた、それかぁ」から、「うまい」となり、「ラッキー」です。
見事に叙述トリックが決まっていて、いい意味で完全に騙されました。
文体も素直な文体でとても読みやすいです。この読みやすさは、作者の武器となると思います。これからも面白い作品を書いて、読者を魅了してください。
楽しい作品をありがとうございました。

私は文芸部門の担当だったので、文芸部門の話になってしまいますが、他にもいい作品はありました。
ゼロの紙さんの「人生が、マンガのコマのように過ぎてゆけばいいのに。」は電車から見た景色がとてもきれいに優しく描かれていました。
ハゲのタイタンさんの「Perchという名の喫茶店 ?七月七日?」の切ない話も、とても心を揺り動かされました。
また、ふくりとさんの「代理人」も面白く拝読しました。なんとなく星新一さんの世界に似ているようで、個人的には好きです。
審査員も兼ねているので、選考対象にはなりませんでしたが、みこちゃんの「デジカメがやっと我が家にも来るぞ!」もよかったです。主人公の父親の性格もさりげなく描写されていて、さすがだなと思いました。
今回は全体として、とてもレベルが高かったんじゃないのかなと思いました。




小説が面白いと思ったら、スキしてもらえれば嬉しいです。 講談社から「虫とりのうた」、「赤い蟷螂」、「幼虫旅館」が出版されているので、もしよろしければ! (怖い話です)