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僕と思い出の漫画 前篇

どうも。髙田です。

自己紹介を投稿して直ぐにでも
作品分析的な事をやろうかと思いましたが…

GWかつ家から出にくい状態の今日この頃
せっかくなら漫画を紹介しようかなと思います。

ひとまず10作品紹介したいのですが、
書いていたら中々長く…2回に分けて投稿の前篇。
僕が出逢えて良かったと常々思う漫画です。

思い出振り返り過多ですが、
興味を持って頂けたら読んでみください。

【RAVE】真島ヒロ

僕が漫画の世界を目指すきっかけになった作品。
真島ヒロさんの初連載にして傑作。初めて漫画を読んで泣きました。

中学生位の時かな…
その時には既に連載が終了してから1年2年くらい経ってからの頃。
今はもちろん漫画を買う時は新刊ですが、当時お小遣いも少ない僕は、
よく古本市場に行ってました(主に中古ゲームを見に)。

暇つぶしで手に取ったら、ドンドン引き込まれて…小遣い貯めて全巻購入。

何が素敵って少年心を鷲掴みな剣と魔法の世界、
そして死を“大切な形”で描くこと。

『正直、少年漫画の王道。当時だとしても斬新じゃないよね』
と言う方もいるかもしれない本作、『よくある展開』だから面白い。
ちなみに、本作登場までの週マガは不良やスポーツが多かった中、
本作によりファンタジー作品の土壌が出来たとも言えるかも。

また、冒険ファンタジー作品で人気になると
長期連載で長く続いてしまう事もあるけど単行本は全35巻。
過不足なく丁度良い。

僕のお気に入りシーンは
本作屈指の人気キャラ『ジーク』のとあるシーン。
物語終盤に紐解かれるジークの今までの伏線。ここ大号泣です。

恐らく、少年漫画の歴史上屈指の伏線回収じゃないかな。
ネットで調べてもよく出て来るので。

冒険ファンタジー漫画と言ったら間違いなく僕は【RAVE】です。


【ボボボーボ・ボーボボ】澤井啓夫

あのねーこれはねーもーあれだね…
読むと思考が止まる作品。むしろ考えるだけ無駄。
小中学生の頃、狂った様に読んでました。もはや洗脳。


簡単にストーリーを言うなら、
『よく分からんけど毛を刈る帝国に、鼻毛や脇毛やらで闘ったり、金平糖みたいな奴とか、ところてんとかとフュージョンしたりするナンセンスギャグ漫画』
ギャグ漫画なのに、オチない回なんてざらにある漫画

とはいえ週刊少年ジャンプのギャグ漫画では長期連載の作品。
第一部と二部(新説)合わせて全28巻。
さらにアニメ化、ゲーム化もしてる。
僕はアニメも全話視聴、ゲームも全てやりました。狂ってた。

更に言えば、連載終了から7年後にスピンオフ作品
【ふわり!どんぱっち】その続編【ほんのり!どんぱっち】を連載。
このスピンオフ、ボボボーボ世代には驚愕のラストです。
ぜひ読んで確かめて。

現在に至るまで、
この作品以上に振り切ってる漫画
頭空っぽで読める漫画は出会えてません。良くも悪くも。

ぜひ読んでみてください。
『ただし、つけものテメーはダメだ』

【いちご100%】河下水希

リアルタイムで読んでいた少年達は、どれだけ悶々とさせられたか。
『どのヒロインが良いか』論争は絶えなかったと思う。

僕は北大路派でした。

いちごパンツから始まる恋愛模様。
今思い返せば当時の少年漫画のラブコメにしては、
少し大人なストーリーだったかなと。
というのも、主人公が最終的に選ぶ相手がね…

作者の河下さんも『恋愛の不条理さ』を描きたかったとか。
初めてラブコメ作品って面白いと思えた作品でした。
(当時、好きな漫画として言うには恥ずかしさがありましたがね)

ちなみに河下水希さんはジャンプ作家の中で、
金井たつお、桂正和に次ぐパンツ作画の名士です。
当時は知らずに読んでましたが、河下水希さんが女性作家であると後に知り驚きました。男子読者を掌の上で転がすのが上手い…


【金剛番長】鈴木央

この作品は…いや鈴木央作品は全てにおいて衝撃が走りました。
学生時代に1番読み込んだ作家さんですね。

今年3月『七つの大罪』が一先ず完結。
新章の発表がされましたが、
実は『季刊エス 2014年1月号』にて軽く語ってましたからね。
むしろ新章が本命で、七つの大罪は前日譚としての扱いだとか…
深掘りした話は『鈴木央特集』とか書く際にとっときます。

で、本題の『金剛番長』
実に漢一直線、番長漫画。もう第一話で引き込まれる。

「主人公デカ!?」「おいおい人間業じゃないよ…」と。
フリとオチの連打。予想できません。

番長と聞いて今の若い子達は、遠い過去の生き物みたいな感覚かと思います。
かく言う僕の学生の頃も、とっくに死語でしたが。

ちなみに第一話では主人公の名前『金剛 晄』が、
話のタイトルと終盤の2回のみしかでません。そこが更にカッコいい…
The・少年漫画なストーリーと“本物の漢”の姿に胸ぐら鷲掴みにされました。
そして3話で本作の最重要要素となる、
最強の番長を決めるバトルロイヤル『23区計画』に突入。
続きは是非、手に取って読んでみてください、ぶっ飛んだ設定です。

僕の推しキャラは、8話から登場する『念仏番長』
最終回まで登場を続け、話が進むほど作画と扱いが変わるキャラです。
コイツも良いキャラしてるの。

ちなみにコミックスは、無印の週刊少年サンデー版が12巻。
新装版が講談社から6巻出てます。
個人的にはサンデー版の表紙が好きですが、
2007~2010年連載なのでサンデー版はもう中古しかありませんね。

とは言え巻数少なめで読み始めやすく、
お腹いっぱいになれる作品です。
是非皆さんも金剛番長の“漢”を味わってみて下さい。

『スジは通したぜ』

【ハンザスカイ】佐渡川準

2006年にTVアニメ化した『無敵看板娘』の作者
佐渡川準による連載3本目の作品。

僕が週刊少年チャンピオンを買うようになったキッカケの作品です。
(あと刃牙もだけど)

本作は、不良を辞めたい(けど辞められない)恋に恋する喧嘩少年が、
一学年上の空手部女子に敗れ、見返す(惚れさす)為に空手を極める青春空手漫画。
「ヤンキーが恋をキッカケにスポーツ極める漫画ってあるあるじゃん」

と思ったそこの貴方。

そうです『スラムダンク方式』です。
もちろんスラダン以前からもある展開ではありますが…。

ただ、この作品は割と早い段階から恋愛より、
空手の技術や試合を通して人間性が成長していく群像劇がメインかと。
もちろん主人公の行動原理にはヒロインの存在があり、
最終回で見事なシーンを演出しています。

スポーツに心血を注ぐ事の素晴らしさと、
強さとは何かを問いかけてくれるそんな作品です。


単行本は全13巻と読みやすいボリューム。
また、毛筆で描いたタッチが、
キャラの勢いを強調しているなど絵の参考になる点も多々あります。

そんなオススメ作品でもありますが、
作者である佐渡川さんは次作『あまねあたためる』連載中に
34歳という若さで亡くなられています。

僕の漫画好き人生において忘れられない作家さん。

あまねあたためるも素敵な作品です。
今回紹介したハンザスカイのキャラ達も登場してます。
ぜひ手に取ってみて下さい。

『男は永遠に未完成だ だからこそ夢が見られる』
(あまねあたためる最終3巻、第23話抜粋)


今回はここまで。前篇となります。
漫画自体よりも思い出の紹介でした。まぁいいでしょう。
でも、僕にとっては思い出と共に振り返ることの出来る作品こそ、
有名無名問わず素晴らしい作品であると思います。

皆さんの思い出の漫画は何ですか?

では次回の後篇も、ひとつよしなに。

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