此処にいる事。陽

迷わなくていい。私が折れないから。

本当の自分を信じて欲しい。
『自分』って枠で考えて。あなたが守れるものは今までなんだったか。どんなものだったか。どんな形で守り続けてきたか。
振り返った時に あなたが見てきた景色を教えて。
決して綺麗なものばかりじゃなかっただろうし目を背けたい物事ばかりだったんじゃないかな。でも 私は思う。無駄な事じゃなかった。全て必要。生きてる限り経験が全て、繋がる。『今の私』を構成してる。

だから、どんなに苦しくても汚くても恥ずかしくても惨めでも冷たくて薄暗くて前が見えなくて、息が出来なくなる程胸が痛くても。
今の私達を創り上げたのだから。今、生きているのだから。

どんな烙印を押されてもみんなが頑張り続けた事、本当は生きたいと願い 幸せを夢見て今も頑張り続けている事 周りに示すし、伝えていくから。
あなた達の存在を認め続ける。生きているんだ。胸張っていいんだよ。私も胸張って生きる。

そんな暗い場所に居ないでいいんだよ。戻らなくても いいんだよ。というか 一緒に居ようよ。みんなで生きていこう。これからもずっと。どうしようもない出来事も 一緒にいたら 笑い合っていけるから。絶対大丈夫だから。
真っ直ぐ生きてきたあなた達は どこまでも進んでいける。

色が溢れた瞬間のあのぱちぱちした弾ける感覚、どうか私の記憶に触れてでもいいから知ってほしい。心が震えた瞬間というか 時間が進む為のパーツが揃った瞬間なんじゃないかとも思う。言葉や感情みたいに表現にする事がなかなかできないけど 何かが蘇って煌めいて陽が射し込むような感じになる。
あの瞬間、彼越しに本当の希望を観た気がする。本当に。

自分を取り戻せ。絶対に大丈夫だから。
私は折れない。

陽。