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【秘密きち探訪】血車党基地にお邪魔しました!

僕の愛蔵書『オール写真図解版/変身図鑑』(1972年(昭和47年)朝日ソノラマ刊)を片手に、とっても楽しいワルモノたちの秘密基地を一緒に訪ねてみましょう。


血車党秘密基地の全体図

◉農家

今日は血車党さんの秘密基地のひとつにお招きいただきました。血車党さんは日本各地に基地を所有されておりまして、ここはそのひとつだということです。この一見なんの変哲もない農家が基地への入り口だそうで、なんだかワクワクしますね。お屋敷そのものもあちこちにカラクリが施してあるらしく気になるところではありますが、お時間も無いのでこのまま地下の基地へと向かいましょう。

裏手の山の上にある見張所は、その形状から嵐や伊賀忍者たちにすぐ怪しまれてしまうので
普通に造りたいそうですが、主の魔神斎がこの形でしか造らせてくれないのだそうです

◉火薬庫

この洞窟は手掘りで掘られてるんでしょうねえ。荒々しい岩肌です。幻想的な松明の炎に導かれるように進んできますと火薬庫に出てきましたね。ドルゲ本部もそうでしたがワルモノの皆さんの基地は、出入り口に近い部分に火薬庫を作るのが定番なんでしょうか。

火薬を背負って運んでいる村人が鞭打たれていました

◉化身忍者製造室

こちらで主の魔神斎さんが化身忍者を生み出す際に使う祭壇などがある部屋ですね。儀式に使うお香でしょうか。得も言われぬ香りが漂っております。値の張りそうな甲冑も飾ってありますね。良い趣味をしておられますね。

どういう原理で化身忍者が生まれるのかは、よく解っていないそうです

◉毒植物栽培室・岩牢

化身忍者製造室の先は、危険な毒植物を栽培している部屋と留置のための岩牢があるそうです。血車党さんではケミカルな素材ではなく、自然由来の毒物にこだわっておられるとのこと。まだまだ未知の効能を秘めた植物は多いそうですよ。

岩牢はしょっちゅう脱走されるらしいです

◉兵器開発室・毒ガス研究室

この部屋は念のためガスマスクを着けたほうが良いそうなので、ちょっと失礼しますね。大勢の血車忍者の皆さんが緊張感を持って作業をされております。「飛竜星」というのは今でいうところのロケットですね。ひとつひとつ手づくりの、職人技が試される工房といった趣があります。

毒ガス製造装置はたまに誤作動して担当者が殉職されることもあるとか

◉落とし穴

「ここは注意してください」と案内役の方に教えていただいたのが落とし穴。基地に潜り込んできた不届き者用のものらしいです。本当はもっと入口に近いところに造りたかったそうですが、溶岩の池に落としたいと魔神斎さんがおっしゃるので、ここになったんだとか。

溶岩池はあまりにも危険だということで見学はなりませんでした。
そこでも働く下忍の方がいると聞いて驚きました

◉生態研究室

兵器開発室の奥には、化身忍者製造のために研究している生き物たちが飼われる生態研究室がありました。暗くて良くわかりませんが、いろいろな鳴き声がしていますので、数十種類はいるのではないでしょうか。ちょっと臭いもキツいので担当者の方は慣れるまで苦労されるそうですよ。

毒植物以上に捕まえるまでが大変なんですよね、と語るのは下忍のAさん

◉井戸

実は地上の農家の庭先にあった井戸、ここに繋がっているんだそうです。ビックリですね。大きな桶に水を溜めてあって、地下水を直接汲み上げているわけではないようです。井戸はあくまでも緊急時の脱出路としての役割が優先されていて、実に秘密基地らしさを感じる造りですね。

脱出するときにこの大きな桶が邪魔にならないのか、聞きそびれてしまいました

◉白骨の山のある部屋

この基地の最深部には恐ろしい光景が待っていました。人間のものと思しき白骨が山のように積まれておりまして、聞けばこの骨を再利用して、カルシウムを生成したり、忍術に使うリンなどを作るのだそうです。ドルゲ本部とはまた違った形でサスティナブルな取り組みをされていることに関心しました。確かに、利用価値のある骨をそのままずっと埋めておくのは勿体ないかもしれませんね。

見学中も上のほうから新たな骨が補充されていました!

ドルゲ本部と同じように地下にしつらえた基地ではありましたが、炎の灯りに照らし出された岩盤むき出しの各部屋は、忍者社会の秘密性を象徴するようで、非常に神秘的でした。こうした基地が日本各地に造られていると考えるだけでゾクゾクしてきます。また、それぞれの基地では、その土地土地の個性も感じることができるのかもしれません。機会があれば、また別の基地にもお邪魔してみたいものです。

血車党の皆さん、今日はお時間を割いてご案内いただき、ありがとうございました!

※画像出典:『オール写真図解版/変身図鑑』(朝日ソノラマ刊)


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