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#0925:人はオートマチックラベリングマシン

ラベリングは安心するため

人は目にするものすべてに自動的にラベリングをしています。

言い換えると人はそんなものにも「自分なりの意味付け」を
自分の意思とは関係なく行っています。

「これはこういうもの」という様な意味づけをしているのです。

どんなことでもです。自分のいるところにあるもの、
目にするものすべてにです。

人はそうすることによってある種の「安心」を得ようと
しています。

だから、初見のものも無意識に
「たぶん、これはこんな感じ」として自分にとって、
無害なのか有害なのかを分別しています。

例えば簡単で分かりやすいことでは、
「真っ暗夜道」は「怖い」とか、「真っ赤なイチゴ」は「甘い」
といった事です。

「真っ暗な夜道」は本当は安全で何も怖くないかもしれない
のに、また、「真っ赤なイチゴ」は全然甘くなくて辛いかも
知れないのにです。

確かめたわけでは無いのにです。

でも、実際は「真っ暗な夜道」は全く周囲が見えないので
たとえ何もなくても、何かあったときに反応が遅れて危険
が迫るかもしれないと勝手に分別しています。

余談ですが、どうして、見たもの、聞いたもの、感じたもの
すべてが瞬時に分別できるのに、ゴミは分別できないのでしょうか?
本当に人間は不思議な生き物です。

ラベリングの仕組み

ラベリングする機能は生まれてからの経験や外からの情報によって、
脳にインプットされ、実際に確かめる手間を省くと同時に
危険な事から身を守るために蓄積されたデータによって
ラベリングしています。

このオートマチックラベリング機能は自分の外側だけでなく、
自分自身、自分の内側にも適用されています。

沸き起こってくる喜怒哀楽はこのラベリングによって
心が反応して湧き出てきます。

自分が感じるもの、見るもの、聞くものすべてに
蓄積されたデータに基づいてラベリングしています。

先ほども書きましたが、このラベリングは生まれた瞬間から
行われています。

生まれて間もないころは、まさに命を外敵や危険から守るため
に自分にとって「いい」「悪い」を判定しラベリングします。

喜び、楽しみは「よい」ラベリングがされたものを得たときに
湧き上がってきます。

また、哀しみ、怒りは「悪い」とラベリングされたものが、
自分の中、意識の中に入ってきたときに出てきます。

このネガティブな哀しみ、怒りが出てくることを、人は嫌います。

以前もどこかの投稿で書きましたが、ネガティブな感情が
嫌だからといって抑え込んだり、ふたをしたり、なったことに
したりすると、自分自身が壊れてしまいます。

ですから、これは絶対にお勧めしません。
ネガティブな感情ほど出し切ってしまうのがいいのです。

とはいっても、いつも、怒っていたり、悲しんでいたり
しっ放しもどうかしています。

そして、怒りや悲しみの感情を出すことはエネルギーを
非常に使います。

ですから、ネガティブな感情自体を持たないようにしてしまえば
いいのです。

しかしながら、いうほど簡単な事ではありません。

ラベルを張り替える

ネガティブな感情をもたらす、ラベルを一枚ずつはがして
行く作業が必要です。

感情をもたらすラベルはなん層にも、いや、なん十層にも
なっているので、なかなか時間がかかる作業です。

一枚位ずつはがして、「いい」「わるい」もそうですが、
最もはがしておいた方がいいラベルは「ダメ」のラベル。

「ダメ」ではなく、「やってもよい」というラベルに
張り替えていきます。

赤ちゃんだったころから自動的にラベリングしてきたのですから、
簡単には張り替えられません。

でも、一枚ずつ確実に張り替えていくと、恐れがなくなり、
幸せに一歩近づくことができます。

日々の生活の参考になれば。

今日はここまでにします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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