息子らに影響されてスピードキューブを始めた中年はかく思う。

Speedcubing Advent Calendar 2020 の4日目。 

昨日の記事 : uesyuuさんの「印象的だったWRの紹介」(新参の自分にはとても興味深い内容!)

明日の記事 : adidomeさんの「[AdventCalendar2020]スピードキュービング界における中年の参入」(こちらも考えさせられる記事でした。中年の方々必読!)


息子たちに影響されてスピードキューブに取り組み始めて早一年。物覚えの悪さは如何ともし難く、相変わらず3x3x3が1分切れず苦々しい結果にガックリするばかりだが、昨日の自分より明日の自分がほんの少しでも向上出来る様に今日も懲りずに回している。

ルービックキューブとの出会い。

ブームに乗って買ってもらったのか、親が気まぐれに買ってきたのか定かで無い。正規の物なのかパチモンなのかも記憶があやふやだけど透明な円筒形の入れ物に入っていた記憶がある。

当時は最高でも3面しか揃えられなかった。パーツをバラバラに取り外してから正しい位置に嵌め込んで6面を組み立てることでしか元に戻せなかったものだ。揃えられなかったのに加えて、周りにルービックキューブに熱中している友達もいなかったで、途中で飽きてやめてしまうのは自然な流れだったと思う。加えてファミリーコンピュータが発売されたのもキューブ離れの一因なんじゃないだろうか。自分はファミコン持っていなかったけど。

多くの子供がそうであったように様々な趣味に興じ、部活動、受験とルービックキューブとは無縁の生活を過ごしていたが、社会人になりたての頃だったか、(こちらも記憶があやふやだが)無印良品で渋い色のキューブを見かけたのがルービックキューブとの久々の対面だった。確か2種類あったはずだったが、値段が高かったので1個しか買わなかった。一度回してしまうと二度と元に戻せないだろうから、あくまでオブジェとして巻いてあるフィルムも剥がさずに飾っていた。

そんな具合でルービックキューブを回して揃えようなどとは微塵も考えていなかった自分が何故、ルービックキューブでタイムを競うスピードキュービングにハマり込むことになったのか。

それは去年の11月あたりに家族でけん玉サークルに参加した帰りに、子供達にせがまれてトランポリンの施設に寄った時のこと。たまたまそこの受付カウンターに揃えられていないルービックキューブが置いてあるのを見つけた息子が「ルービックキューブ揃えられるよ」と回し始めた。自分の中ではキューブは揃えるのが非常に困難なモノだったので「(時間かかって)お店に迷惑掛かるから止めときなさい」と注意してその場を離れようとしているうちに、見る見る揃って6面が完成してしまった。正直驚いたので、いつの間にどうやって揃え方を覚えたのか聞いたら、youtubeを見ていた時にたまたまYAMI CUBESを見つけ、動画を見ながらウチにあった無印のキューブを回して覚えた、と言う。

先のYAMI CUBESで紹介されていたサンダークラップv3Mが欲しいと言うのでクリスマスプレゼントに買う約束をして、売っているところを調べてもらうことにした。見つけてきた店がtribox storeだったのである。送料を払うのが癪なので、ステッカーやら次男用のキューブやら、色々カートに放り込んだ記憶がある。

この時点では自分もルービックキューブをやろうとはこれっぽっちも考えていなかった。息子が興味を持っているし、それなりに出来る様なのでサポートしてやろう位の心持ちであった。

ところが、届いたキューブを夢中になって回す息子らを感化され、自分でもせめて揃える位は出来るようになりたいと考えるようになったのだ。勢いで自分用のキューブを入手し、triboxのサイト手順書を頼りに取り組み始めたのだが、手順を諳んじて揃えられる様になるまで一月以上掛かったと思う。しかし揃えられる様になると俄然楽しくなって来て、仕事の行き返りの道中ひたすら回していた。そうなるとタイムを計りたくなるのは自然の流れだと思う。そこからはタイマーを買いマットを買い潤滑剤を買い、すでにあるのに新しいキューブに手を出したりと沼にハマるとは正にこの事である。とは言え、物を揃えればタイムが縮まる訳など無く、冒頭に書いたような状況である。息子たちは順調に記録を伸ばしている様で、それは誇らしくもあり羨ましくもある。

そんな我が家(キューブに全く興味を示さないヨメを除く)のキューブ熱を持続させるイベントとして一役買っているのがtribox Contestだ。インターネット環境があれば手軽に参加出来るし、毎週開催されているので焦ることなく、間が開いてやる気が無くなることもないスパンで参加出来るのが丁度良い。記録されたタイムが一覧で見れるので、成長具合が確認出来るのが励みになるし、ランダムでもらえるポイントもとても嬉しい。息子たちは貯めたポイントで欲しいキューブを買うのがモチベーションの一つになっている。

もう一つやる気が出たイベントとして池袋キューブオフへの参加があった。動画で早い人のソルブを見ることが出来る便利な世の中であるが、やはり実際に生で観るのはとても刺激的な体験だった。オフ会であの刺激と言う事は、公式大会となるとどれだけの体験が出来るのだろうか。

新型コロナウィルスの感染が再び拡大傾向にある昨今、大会開催がなかなか困難だと思うが、感染が収束した折にはスピードキュービングの集まりや大会に息子たちとともに参加してみたい。その日が来るのを今からとても楽しみにしている。

そしてアラフィフの自分がどこまで記録を伸ばすことが出来るのか。数ある解法やスピードキュービングの用語が理解出来るようになるのか。最小手数や目隠しは出来るようになるのか。個人的に楽しみなトピックが山ほどある。スピードキューブとの出会いに感謝。

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