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無関心さについて
無関心さについて。物語の中心人物の収容所司令官の一家は、アウシュビッツ収容所の隣の家に住んでいる。妻はそこでの暮らしを夢に見た暮らしと呼び、美しい広い庭園を作りあげた。彼ら、とくに妻の関心は自分たち家族の生活にしかない。そしてその暮らしがずっと続くと信じている。ここが僕がこの作品で一番おもしろいと感じたポイントだ。彼女はアウシュビッツ収容所だけでなく、そこにある生活が続いていくことを何も疑わない。翻って映画を観ている自分はどうか。たぶん僕も今日の次に明日が来ることを漫然と信じている。いちいち疑っていては生きていくのに支障が出るから。でも塀の向こうには1分先の未来もわからない人たちが閉じ込められている。
#関心領域
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