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The Depths (Earthquaker Devices)のモディファイ

EQDのユニヴァイブタイプのモジュレーション、The Depthsを入手しました。回路はMXRのPhase 90に似た4段フェイズシフトをベースにしており、ケース内部に設置されたLEDが点滅するのをLDRで検出して位相の揺れを作り出しているエフェクターです。

The DepthsはRate、Intensity、Voice、Throbのコントロールでエフェクトをかなり幅広く変化させることができるのですが、他のモジュレーション系ペダルによく見られる、原音とエフェクト音の音量バランスを調整する機能がありません。最近Sam Gendelがソロアルバム"blue blue"で、おそらくBOSS VB-2を使ってギターにヴィブラートをかけているのが非常に印象的だったのもあって、原音カットのモードを追加する改造を加えてみます。

原音の信号が通っている中央付近の抵抗からオレンジ色のリード線を引き出し、表面のトグルスイッチに繋げています

ポットを増設して原音のボリュームコントロールとしても良かったのですが、元祖であるShin-eiのUni-Vibeについてる"chorus"と"vibrato"のモードを選択するスイッチにどうしてもかっこよさを感じます。よって今回はトグルスイッチで原音を全カットできるようにします。
加工の内容はシンプルです。回路中で入力された信号はピッチシフトがかかるルートと原音がそのまま出力されるルートに枝分かれしています。このうち原音のルートにSPDTスイッチを挟むだけです。

動画では前半がchorusモード、後半がvibratoモードです。vibratoモードはIntensityをある程度強くするとピッチがえぐめに揺れる独特のヴィブラートになりました。chorusモードに比べて音量はいくらか大きくなってしまうのですが、ありがたいことにこのThe Depthsには全体の音量を調整できるVolumeコントロールがついているので、それを使って補正することができて便利です。

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