ミリしらでムビナナ見に行ったら沼ってしまった女の1ヶ月の覚書

※映画とシナリオ本編のネタバレを含みます。
※すべては個人の見解です。
※途中グループ別に感想を書いていますが分量にムラがあります。そのムラは自分の好き度合い、あるいは考察度合いでしかありません。ゆえにグループで優劣をつけている訳ではありません。

初めてムビナナを見てから1ヶ月経った。
肩をポンと叩かれて一歩踏み出した先は非常に深く、入ったら最後なかなか抜けられない沼だったことはこの一ヶ月で身を以って知った。

とりあえずこの一ヶ月を記しておく。

  • アニメ配信全話完走:これはムビナナ初鑑賞の2日後に達成

  • ゲーム本編第6部+特別シナリオBEYOND THE PERIiOD完走:本日(7月3日現在)めでたくクリア🎉

  • 劇場版9回鑑賞:DAY2が多分1日多い

  • 鼻歌がKing Gnuからアイナナ曲にシフト

  • グッズを求めてアニメイトや中古のグッズショップ、フリマサイトを徘徊する亡霊になる

ムビナナを初めて見た時はまだどのグループが良いとかはわからなかったが、今はRe:valeとŹOOĻのファンになった。もうめちゃんこ好きである。
ただ、シナリオを全部読み終えた今、各々の葛藤が走馬灯のように駆け巡り、マネージャーというよりも甥を見守るおばのような気持ちで応援してしまい、6部に突入してからは傍にティッシュの箱が欠かせなくなってしまった。
箱推しに近いものを感じる。

前にミリしらでムビナナを見に行った話をした時にも自分がものすごいスピードでのめり込んでいったことに驚いたと書いたけれど、今でも見始めたのが1ヶ月前というのがにわかには信じ難いレベルの速さでズブズブである。久々にオタクアジリティを全開にした。
(徹夜で4部よんで次の日の仕事がはちゃめちゃになったことは内緒だ、九条天に怒られる)

なかでも驚きなのが、映画館にひと月で9回通っていることだ。
決して安くはない映画のチケットを毎週2回くらいはかって見に行っている。
大ファンだったりオタク大先輩諸氏、あるいは映画マニアにはありえなくない行動なのだろうけど、基本的にコンテンツは1回摂取でおkの人間がこんなに擦ること自体ありえないのだ。
ちなみに、シン・エヴァ、呪術廻戦0、ツルネの劇場版は足繁く通ったがどれも上映期間中に5回。かつ、エヴァと呪術廻戦についてはロングラン上映(半年くらい)だった。
なのでムビナナは自分史上類稀なる(というか初めて)ハイペースで見ていることになる。

こんなハイペースで見に行って自分でも飽きないのか?と思うが、毎回ボロ泣きしつつ毎回新しい発見・感動がある。
今回は毎回胸が「ヴッ」となるポイントを徒然なるままに書き散らしたい。

環と壮五、天才か?

ムビナナの中で私が1、2を争うレベルで好きな曲が「NIGHT FALl」である。
最初はめっちゃいい曲だなー、と思っていた。
演出もいいし、客席の間を走っていくメンバーを見ていると「もう生きてるやんこれは」と思うほどアイドル然とした動きに感動していた。
そこに4〜5部を読む中でわかった壮五がずっとやってみたいと思っていた曲作りを環の後押しもあって始めた話、
そして環が自分のやりたいことを探してようやく見つけたダンスの振り付けを始めたのが話。
その背景を知って、改めて劇場版を見ると涙が止まらない。

ただ「いい話だったからなー」に止まらず、
曲は本当にいいし歌の振り分けもぴったりで、
ダンスも本当にかっこいい。個人的にはRe-raiseとPieces of the Worldの振り付けと同じくらい大好きで、2人の成長がしっかり感じられる最高の曲・振り付けに仕上がっている。
実際に作曲と振り付けを担当された方の作品理解と愛とプロフェッショナルでハイレベルなお仕事っぷりに、手が痒くなるまで拍手を送りたい。

Bang!Bang!Bang!はやばい

え?やばくないですか?
トレーラーを初めて見た時に、実は1番目を引いて、初見でも「あの映像はどれ!?」と血眼になって探したのはBang!Bang!Bang!だ。

自分的に良すぎるポイントが3つある。

  1. 巳波のダンスクオリティ

  2. 「騙せるわけねえ」の悠の表情と振り

  3. 「Gan! Gan! Gan!」で悠が前に出ていくところ

初見でもŹOOĻのパフォーマンス、曲が好きで(パフォーマンスだけで言ったらŹOOĻが1番好きかもしれない)
中でもトレイラーを見た時から巳波のダンスには心奪われてたと言っても過言ではない。

トウマのラップ明けギターソロ裏のダンス。
トレイラーだとほんの数秒しか抜かれてなかったけど、異様なキレを感じた。
あれをフルで見た時の感動と言ったらない。
毎回巳波のダンスを目で追ってしまう。指先までしっかり綺麗で、人間の体ってこうやって繋がってるんだなと思わず感心してしまう美しい動き。
他の曲でも巳波が踊ってると思わず探してしまう(Welcome Future Worldのノリノリな感じ、可愛くて好き)が、この曲は劇場版の中でも真骨頂だなと思う。

次に悠の「騙せるわけねえ」。
これは見てるうちに気づいた。最初は画面全体に映る顔がうつくしーかわいーと思って見ていたのだけど、途中から「違う、そうじゃない」と気づく。

これはŹOOĻというグループの成り立ちや、個性と我の強い、でも心の底に飼ってるコンプレックスが似通ってる(と私は思ってる)ŹOOĻのメンバーの心情と曲調と歌詞が合わさったところがミソなんだと思う。
この3つが掛け算となって悠の感情にブーストをかけ(ライブ中にドバドバ溢れ出るアドレナリンも手伝って)、力強く目の前の人間に「騙せるわけねえ」と訴えかける。
この表情、この手つきにŹOOĻのこれまでが凝縮されているなと思う。思わないかね?おもわないか。でも私はそう思う。

もう一つ、同じ感じでŹOOĻだ!!!
と思うのが、落ちサビ(であってるっけ??ラスサビの序盤でちょっと落ちてるところ)後の
「Gan! Gan! Gan!」のところだ。
悠が力強く拳突き出しながら蹴り出しながら(ダンスの語彙がなくて上手く言えないのがもどかしいから見てきてほしい)前に出てくるのがめちゃめちゃにかっこいい。きまってる。普段は甘えん坊であんなにかわいいはるちゃんが…。
これまで前に立ちはだかってきたもの(大体が彼らの中にあったもの)を全て蹴散らして前に進んでいこうとするŹOOĻというグループ自体と重なった。それを体現できるのはセンターで、ずっとアイドルとして辛酸を舐めてきた悠だけ、という感じがして、とてもŹOOĻらしいというか、この曲この歌詞にこの振り付けあり、という自然さ?かくあるべし、と思う。伝わるだろうか。


Daybreak Interludeのぴょん、とTRIGGERの衣装よ

この曲、最初めちゃくちゃキザな感じで全員がでてきて、毎回すごいな!と思うけど、この曲の何がすごいって個人的に冒頭全員が揃った後のムーブじゃないかとと思う。
かっこいい系・パーフェクト系のTRIGGERが、階段を降りる前に全員でちょっと「ぴょん」と飛ぶのだ。
この時てんてんがぬかれてるが毎回思う。

「か、かわえええ…………………」

これ隣で股下5kmツインタワーの抱かれたい男No.1,2の楽と龍もやってるのかと思うと、たまらん。
カメラさん、別角度からてんてん以外も撮ってもらえませんか?楽は若干見えるけど龍はフレームアウトしてるので、特典映像とかでもいいから、3人揃って「ぴょん」してること見せてくだい。お願い。

あと、これはパフォーマンスや歌やシナリオに全く関係ないのだけど、5回めくらいを見て気づいたことがある。

TRIGGERの衣装のクオリティ、ハンパない。

何がすごいと思ったかというと、
刺繍の感じがめっちゃわかるのと、ファーの再現と揺れがすごい(これはBEAUTIFUL PRAYERでも思った)。

めっちゃごめん、なんかすごい絨毯みたいな模様だなと、最初は思ってた。
でも何回か衣装のディティールを見てると、衣装の生地感と刺繍の糸1本1本の再現がすごい。これはファーにも言えて、ファーの1本1本が見える。ドルシネじゃなくてもわかるからぜひ確認してほしい。ダンスの動きに合わせてファーも動く。しかもちゃんとファーの空気抵抗を感じる。ファッファッと動いてる。
余談、というかついでにいうと、背中についてるアクセサリーみたいなのも、きっちり宝石(?)とチェーンの重みを感じる(多分まぁまぁ重いんだと思う)


Re:vale、すき。

※Re:vale大好きなので大好き補正、めちゃめちゃにかかってます。すみません。

これまで若者たちの曲・ダンスを見てきたわけだけど、初めて聴いた時もその後何回聴いてもRe:valeの曲・ダンスはちょっと違う。
いい意味でアイドルっぽくない玄人さを感じる。NO DOUBT、激情、Re-raise
どれをとっても、あの味わいはほかのグループには出せない気がする。

有り体にいうと、キャッチーだけど渋い曲。
ダンスも動きが多いわけではなくとも華が、艶があるように見える。

とても好きである。

さすが下積みうん年、デビューから5年のキャリアをもち、業界の酸いも甘いも知り尽くした王者。若くして絶望と喪失を経験したアラサー大先輩たちである(よく考えたらゆきももは他の3グループよりちょっとお兄さんになってからデビューしてる)。

なによりあの曲たちを、あの千が作ってる。

ダンスやボーカルレッスンを私は受けたことないけど、アイドルともなれば凄まじい努力量が必要とされているに違いなく、それは凡人パンピーの想像を絶する。
その努力をしながら、千はあの素晴らしい曲を作っているのだ(設定では)。
私もクリエイティブに近い仕事をしているので(完全に曲を生み出すようなゼロイチのようなことはしないが)産みの苦しみはなんとなく1ミリくらいはわかるつもりだ。

迫る締切と闘いながら、でもそこにあるべきものが生み出せない焦燥感。
80%の出来を100、120、200%の良さにするにはどこをさわればいいか?細部か?はたまた大枠なのか?
ああでもない、こうでもないと組み換えながら色々手探りに実験しながら針の穴より狭い隙間のようなものに糸を通すような作業ーーしかも通ったとしても受け入れられなければこき下ろされるーー。
でも、時に人との会話や意見で簡単に100%を超えて行ったりする爽快感、でも毎回同じようにはいかず、まるで生き物のようなものを扱う。
ものを生み出すとはそういうものだと思う。

こんなすごいことを両立させてる一方で、人の心はてんでわからなかった(いまも人間関係雑い。しかもかなりおるなーこういうやつ、みたいなレベルのリアルさなので生々しい)不器用キングの千が、全力投球で人付き合いや相方の百、事務所のおかりんと向き合って生きてるなんて、もう、そんなの作ってる曲にも歌にもダンスにも渋み、もとい人生が滲み出てしかるべきでしょうよ。


Re-raiseはその真骨頂だと感じた。

いや、実際真骨頂ですよね!?中の人も絶対にかなり気合い入れて作ったのでは???いや、逆にあの抜け感は計算抜きに美しいものをあるがままに置いた結果???
とにかく素晴らしいバンドサウンドじゃないですか。間奏のウォーキングベース弾きたいよ??練習しよっかな。
ギターの音だって、あんなふうにワウペダル踏まれたら大好きじゃないですか、もう。
あとカッティングギターの音良すぎて、MV見る限り千が弾いていると思うのだけど、いっそギターの弦になって美しい音を奏でるあの右手にしばかれたいとすら思う(バンド育ちなのでこの表現は許されたい)。

MVもめちゃくちゃ凝ってたしクオリティ高かったよ????リアルだったらだいぶ金かかりますよね、駅貸し切ってあの人数のダンサーあつめてさ。ラルクのSTAY AWAYやん。

話を戻すと
6部でてんてんもいってたけど、ずっと王者と言われた彼らが羽をもがれても軽やかにいい歌を作って歌って踊れる。
向かい風の中で、あの踊り出したくなるような、最高にハッピーな曲、空間を生み出せるRe:valeはやはりすごい。

そしてダンスも良い。
ちょっとダンスは詳しくないので語彙が急に貧弱になって心許なくなるけど、美しい。
サビのところがとても好きで、浮遊感がありつつ、ピシッと決まるとこもあるあのメリハリが良い。
特にラスサビの最後「君といれば 君がいれば」(順番あってる?)のところ。
DAY2だと千は「いつもは百のことを思って歌うけど、今日はみんなに歌うよ」的なことを言いながらも、最後のあの見つめ合いながら踊ってるのが、どうしたって2人はRe:valeで、いつだってお互いを思い合っているんだなと。そう思わざるを得ない。

前半少し長めに千について書いたけど(途中私の欲望が挟まったが)、
千の行動は、全て相方の百へ向かい、同時に百が起点になっている。もはや誰も抱えきれない百へのクソデカ感情(でも百には届いていない期間があった)を、本人の百はこともなげに受け取りふわっと大切に抱え込んでから、千に「大好き」で投げ返す。

ああ〜〜私の今の語彙力では表現の限界があるのでどうにも尻切れ蜻蛉になってしまうが、
もうRe:valeの2人には末長くRe:valeをしていてほしい。


……と、ながくムビナナ(と本編シナリオを思い出しながら)を見て胸が「ヴッ」となるポイントをダラダラと書いて見た。
実はまだある。いや、見た人ならわかると思うのだけど、ほんとに見どころが多い映画だった。映画の話しながら24時間飲み明かせる気さえする。
あまりに眠いので今日はここまでにしておく。
(良いと思ったことはこうして文章にしておきたいので、また時間ができたら続きを書きたい)
繰り返しになるが、本当にいい映画なのでまだ見てない人は見てみてほしい。

運営さん、制作関係者、広報の方、これまでコンテンツが続くようにずっと応援してこられた全ての先輩マネージャーの皆様に愛を込めて。

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