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国と個人のもやもや
「〇〇人は嫌いや」と
家族は一括りにしてその国を批判する。
私はKPOPから始まり韓ドラにもハマり日本以外の国の文化を知る機会が多い。
外国語に興味があり、英語も好き。話せるかは別として。
最近のKPOPは多国籍グループが多く、韓国人以外にも日本人・中国人・タイ人・ハーフの人などアジア人を中心として様々な国出身の人たちが韓国語を共通語として活躍し、わたしたちに娯楽を与えてくれる。
私は雑食オタクなので、広く浅く、いろんなグループを推している。もちろんいろんな国の人がいる。でも「〇〇人だからこの子は推さない」なんてことはまずない。母国語以外の言語を習得し、文化にも馴染み、歌やダンスその他もろもろの準備を綿密に行なった上でメディアに出ている。それぞれがそれぞれの想いを持って努力してその場に立っていると思っているから、そんな人たちのことを悪く言うことなんてできない。
昔は私も、国と個人を一括りにして考えていた。「〇〇人は自分勝手だ」「この国は日本と仲が悪い→その国の人はみんな日本のことを悪く思っている」などと、国民性や政府同士の関係をその国の人たち全員に適応させるかのように考えていた。
でもそれは間違いであると、今なら思う。みんながみんな同じ考えをしているわけではなく、それぞれ個人の性格、想い、考えはある。1億人いたら1億通りの個人だということを忘れてはいけない。もちろん国民性はあると思う。それはその国ならではの文化があるから。でもそれで、その国を一括りにして嫌うのは違うかなと。
日本には日本の常識があって、その国にはその国の常識がある。
それを受け入れて、個人個人をみることが必要なのではないか。
職場でも耳にした。
「あの国は絶対日本のこと嫌いやし、利用しようとしか考えていない」と。
私が好きな韓国のことであった。「KPOPだって、日本が好きやからとかじゃなくて商売としてお金になるからやって。あいつらみんなどうせ反日や」
なんだかすごく悔しかった。何も知らなくせに。
確かに、国同士は仲が悪い。韓国での日本に関する教育と、日本での韓国に関する教育とは齟齬があるのも確かである。
でも、韓国の人たちみんなが反日なんて、みんな利用しようとして日本に関わっているなんて、どうやったらわかるのか?それがあたかも真実であるかのように当たり前のように話す先輩に嫌気が刺した。
仕事が良くできて、きちんと考えて行動して、間違ったことは怒ってくれる(少し怖いけど)尊敬できるそんな先輩だったけど、そんなふうに物事を考える人なんだなと少し残念に思った。(私が韓国好きと知っててそんなこと言ったこともちょっとびっくりやしそれどうなんって感じやしいろいろ思うことはあるけど、それは主旨がずれるので割愛)
国としてではなく、個人として見ていない。だから人を傷つける、差別するということが生まれるのではないか。
日本は島国として独立しており、移民などもほぼいないため、特に自分達と違う物事に対して敏感な気がする。
変に気にしすぎや。
国としてではなく、その人を個人として見て、どんな人なのか、どんな背景があるのか、どんな考えを持った人なのかを知っていきたい。
言動で引っかかる部分があれば、その人が触れてきた文化によるものかもしれないという考えを持ち、調べ学びたい。文化によるものであれば、それはそれとして受け入れればいい話。文化でもなんでもなく、ただの性格なら、その人はそういう人なんやと割り切ればいい話。〇〇人とかは関係ない。その人がそういう人なんやと言うだけの話。
高校生のとき、大尊敬する英語担当の先生が言っていた。
「外国語を学ぶということは、その国の文化についても学ぶということ」
卒業後何年も経った今でも忘れない言葉で、今になってより深くこの言葉が沁みる。
文化を理解した上で、個人を個人として見られるような人になりたい。
物事を多面的に見て柔軟に考えられる人になりたい。
自分の頭の中を整理するために書いただけの、誰のためでもない記事
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