【重要】片手鍋焙煎において鍋を振ることの隠された効果
みんな鍋振りますよね…
こんなマニアックそうな記事を見ているということは、きっと片手鍋焙煎をある程度されている方だろうとおもいます。
そんなみなさん片手鍋焙煎の仕方はいろいろだろうと思うのですが、鍋を振らずに焙煎している方はいらっしゃらないのではないでしょうか。
片手鍋焙煎において鍋を振るということは当たり前のことなのですが、実は奥深い気がしていて…
それについて思うことをこの記事に綴っておきます。
片手鍋焙煎において鍋を振ることの意味
1、生豆を撹拌(かくはん)する
普通に、みなさんこの目的で鍋を振りますよね。
鍋底からの加熱が強いので、煎りムラ等にならないよう生豆を攪拌しながら焙煎を進めていくと思います。
2、熱源から遠ざける(火力調整がわり)
このあたりも感覚的にわかりますよね。
鍋を持ち上げて振るわけですから、熱源から遠ざかり、加熱力が弱まるわけですね。
火力を下げているような効果だと思います。
焙煎機において3秒程度に一回火力を下げるようなことはしないと思うので、この「断続的に熱源から遠ざかる」という現象は片手鍋焙煎特有のものだと思います。
しかも、片手鍋焙煎は鍋自体の蓄熱性はそこまでないので、熱源から遠ざけたときの温度の下がりかたは比較的強めだと思います。
そうすると、同じ鍋を振るにしても、
「結構熱源から離れたところでシャカシャカやる」のと
「なるべく熱源の近くを意識してシャカシャカやる」のでは、
焙煎の進み方が結構かわってくるのではないでしょうか。
僕の場合、温度計をみていると、少し長め、3〜4秒くらい鍋を振っていると温度上昇がとまります。
ゆっくり温度を上げていきたいタイミングでは、少し多めに鍋を振ることで加熱の具合を調整しています。
この記事で言いたかったことの一つがここです。
片手鍋焙煎で火力の調整ってガス圧計でもないと結構ブレやすかったりするので、あまりしたくないですよね。
でも、
鍋振り=火力調整がわりになるぜ!
ってことです。
3、地味に排気される
これは僕が使っているダイソーの片手鍋の場合です。
片手鍋焙煎では、特に後半、煙の量が増える頃から鍋の蓋を開けて煙を逃す作業をする人が多いのではないでしょうか。
この蓋を開けるということはなかなか片手鍋焙煎特有の作業だと思うのですが、単なる排気だけではないわけです。
くわしくは別の記事で書きますが、蓋をあけるとなかなかに鍋内の空気の温度が下がります。
コーヒー豆にもかなりの影響を与えると思っています。
なので、煙を排出したい気持ちはやまやまだけど、基本的に蓋を開けずに焙煎しています。
多少のロースト臭はしかたねえなあって思ってます。(ちなみに僕は、ロースト臭、とか燻し臭みたいなのがあまりわからない…)
思ってたんですけど…!
僕は、先ほど2で述べた温度上昇を穏やかにする意味で、2ハゼ以降しっかり煙が出るようになってからよく鍋を振っていたんです。
なんだかよく見てみると鍋を振るのに応じてタカタカとずれる蓋の隙間から煙が漏れ出ているではありませんか。
優しめに振った時はそこまで出ないのですが、激しく鍋を振ると多少煙が排出されていることに気づきました。
もともと1ハゼすぎ、2ハゼとなっていくにつれて、鍋を振る回数を多くし、強めに攪拌していたので、
特に作業を増やすこともなく、自然と、煙の排気も行っていたのだと気づきました!
と、大発見したように書いてますが、もちろん隙間から漏れ出る排気程度では、煙の排出は不十分だと思います。
ただ、僕のようにあまり蓋を開けたくない派の人に対して、鍋を振ることでも多少煙を排気できることを知ってもらいたかったというわけです。
片手鍋の魅力…?めんどくさい部分…?
今回、鍋を振ることによって起こる焙煎への影響を書いてみました。
もともと攪拌の意味でほぼ必須の鍋を振るという作業が同時に焙煎においてかなり重要な効果を持っていたわけですね。
こういったところから、片手鍋焙煎の再現性がさがるのだと思うのですが、使いこなせば職人芸のようにもなっていくと思います。
めんどくさい部分でもあり魅力でもありそうですね…
僕はこういうの嫌いではないです。
ハンドドリップの抽出にも似たようなものを感じます。
といいつつ早く焙煎機欲しいです笑
じゃーにー
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