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最近のオウム関連の話題で、気になったことのメモ


前置き(言い訳)

最近、他人のSNSの発言について何か言う記事が多くなってしまっている気がして、申し訳ありません。
(もっと何の脈絡もなく自分が好きな70年代の漫画について書き出すようなnoteにしたいです)

今回の記事は、「最近ちょっと気になったこと」という程度で、小ネタのつもりだったのですが……。
中途半端に長文なってしまって、単独の記事にしました。ひとつの記事にするほどのアレでもなくて、恐れ入ります。

 

「オウム真理教」と「と学会」

それで、ちょっと気になったことなのですが……。

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この書き方だと、

「と学会」がオウム真理教を笑いで消費していたところ、地下鉄サリン事件が起きて、「と学会」の危うさが示された。

というようなことが、1995年にみんなが体験した出来事のように誤解されるかも……? みたいなことを思いました。

 

というのも…

いちおう、世間一般的には、『トンデモ本の世界』がベストセラーになったのは1995年。

初版発行日は1995年5月1日

地下鉄サリン事件の少し後でした。

むしろ、麻原彰晃の逮捕などで「オウム事件」の話題が盛り上がっていた時期に売れた本が『トンデモ本の世界』でした。

一般的には、1995年は「と学会」が世間に知られてメジャーになった時期で、「オウムの事件が起こって『と学会』的なものの危うさが示された」というような感覚が、当時共有されたとは言いづらく感じます。

 

補足

「と学会」自体は、1992年に設立されています。

1992年のSF大会の「日本トンデモ本大賞」というコーナーが始まりで、『宝島30』という月刊誌で1993年6月号から「今月のトンデモ本」を連載。

と、初単行本『トンデモ本の世界』が世に出る前から、「と学会」は何年も活動していました。

菊池誠さんも、1995年よりも前から会員だったということなら、

『トンデモ本の世界』(1995年)

「と学会」に関する体験が、『トンデモ本の世界』で「と学会」を知った世間のそれとは違うのかも? とか思っております。

 

※なお、90年代の「と学会」は、おかしな疑似科学の存在について啓蒙的な役割も果たしており、功もあったと思います。
私個人的には、90年代後半に新興宗教がらみで困っていたころに、と学会会長の「トンデモさんたちはどこで間違えたのか?」などはかなり参考になったので感謝しております。

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