連載の最終回が単行本に収録されなかった少女漫画『発情マテリアル』
大変申し訳ございません。
今月、更新ペースがダメすぎたため、過去に雑誌に書いた記事の再掲載で帳尻合わせをさせていただいております。
(学習能力なく同じことを繰り返しているのが本当にヤバいです…)
以下は、2015年12月の『二次元ドリームマガジン』vol.86に書いた文章になります。
『発情マテリアル』とは
00年代前半、小学館の『少女コミック』という雑誌には、
エロ少女漫画ばかり載っていました。(参考:ちゆ12歳「少コミのエロ描写まとめ」)
その時期の作品のひとつが『発情マテリアル』です。
主人公は、イケメンでモテモテの桐生くん。
12歳で童貞を捨てて以来、色々な女の子と遊びまくって、「セックスマシーン」「存在そのものが猥褻物陳列罪」と呼ばれている男です。
しかし、ある日、生徒会長に一目惚れ。
女慣れしてるハズなのに、ガチで惚れた相手はスマートに口説けないし、ようやくベッドインしてもヤる前にイッてしまうし……という感じの少女漫画でした。
笑顔の「好き」だけで発射してしまった桐生くん
一方、生徒会長にはSっ気があって、
「冷たくすれば本気で落ち込んでくれるでしょ? その時の顔が可愛くて、ついいじめたくなっちゃうのよ」という感じのキャラです。
そんな2人が、なんだかんだでラブラブしている漫画でした。
単行本について
さて、『発情マテリアル』の単行本は全1巻。
元々は増刊号に載った新人作家の読切で、アンケートが良くて、本誌での短期連載に至ったという成功パターンです。
しかし、雑誌に載った話を単行本1冊に載せ切れなくて、未収録のエピソードができてしまいました。
そういうときは、だいたい間のいらなさそうな話がカットされることが多いのですが……。
『発情マテリアル』では最終回がカットされました。
その結果、最終回については、
・当時の掲載誌で読むしかない
・当時の掲載誌で読んでいなければ、そもそも「未収録の最終回がある」という情報を得られない
……という感じで、単行本派だとファンでも存在を知らないという感じです。
なお、『少女コミック』のバックナンバーは入手が難しいので、何かの事情で最終回を読みたい場合は、国会図書館の利用が現実的です。
首都圏でなければ、遠隔複写サービスに「誌名:少女コミック : sho-comi : ショウコミ」「巻号:第39巻第6号(通号1171)」「複写箇所:433~463頁(熱田寿 発情マテリアル)」という感じで申し込めば、コピーが入手できると思います。
その場合、「コピー代 422円 + 手数料 220円 + 送料実費」が必要で……って、そこまでして読む人は普通いないと思いますけど。
幻の最終回
さて、単行本でカットされた最終回の内容について、ご紹介してみます。
「むふふ…な最終回!!」
最終回では、生徒会長が「私、浮気する」と言い出します。
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