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エロゲ雑誌の読者参加ゲーム『学園トライアングル』

前置き

メディアックスのエロゲ雑誌『パソコンパラダイス』。
その1995年6月号~1997年4月号に連載した「読者参加ゲーム」が、『学園トライアングル』『学園ジェネシス』です。

開始号と終了号(『学園ソドム』~『ToHeart』くらいの時期)

いちおう、当時の説明は、こんな感じでした。

『学園ジェネシス設定資料集』

「読者参加ゲームです。形式はオーソドックスなハガキ参加タイプ」という説明なのですが……。

「オーソドックスな読者参加ゲームはハガキ参加タイプである」みたいな概念が、もはや伝わらない気がします。

 

読者参加ゲーム

近いタイプの「読者参加ゲーム」で有名なものといえば、『週刊少年ジャンプ』に「JBSクエスト」というのがありました。

まず、『ジャンプ』の読者たちが、それぞれ自分で考えたキャラクターをハガキで応募。

「キャラの名前を考えて、絵を書く」
「HP、攻撃力、守備力、すばやさの4つを100の数字で割り振る」
といったルール。(89年31号で募集)

あとは運営側が、届いたキャラクターを戦わせて勝者を決める……みたいな感じでした。

届いたキャラクター(1989年43号)
プログラムで勝敗を決定(1989年44号)

※「JBSクエスト」の関係者にさくまあきらさんがいて、のちに、これが『桃鉄』の選挙のミニゲームの下敷きになります。

 

参加ハガキ

『学園トライアングル』も、基本的にはそんな感じでした。
(もう少しルールが複雑で、ストーリーがあるものになります)

『パソコンパラダイス』に限らず、当時は色々な雑誌で、そういう「ハガキ参加タイプのゲーム」がありました。

『学園トライアングル』の場合は、雑誌にこういうハガキが付いていて……。

キャラの名前や性別は、自由に決めてOK。
基本能力値は、選んだ「学校」によって決まります。

それとボーナスポイントが2点あって、好きな能力値に割り振ることができます。

「記入例」はこんな感じで……。

キャラ名は「ひかるちゃん」。
学校が「幡ヶ谷」で「女性」だと、基本能力値は1・3・4・2。
ボーナスポイントはすべて「魔法」に配分。

そして、強姦したくない場合は「勝っても強姦しない」と記入します。

……って、謎の但し書きですが、そこがエロゲ雑誌の読者参加ゲームならではのポイント。
『学園トライアングル』は、デフォルトで勝ったら強姦する世界観なのでした。

 

ゲームの始まり

『学園トライアングル』には、次のようなメインキャラたちが登場して……。

パソコンパラダイス 1995年6月号

読者は、この中から強姦したいキャラを攻撃するか、誰かの攻撃から好きなキャラを守るかを選びます。

そうして、「このステータスで○○を攻撃する」「このステータスで××を守る」といったハガキが大量に届いたのを、運営が集計。
サイコロを転がして、戦闘の結果を出します。

パソコンパラダイス 1995年8月号

と、上の画像が1回目の結果なのですが……。
たぶん運営が想定していた以上に、「守る」側にハガキが集中しました。

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