『勝ち組麻雀』や『狂い咲き麻雀道!』の思い出
昨日、桜井章一さん(雀鬼様)に関する記事を書きました。
雀鬼様に関連する話は、過去に雑誌に書いたことがありましたので、そちらも合わせて出させていただきたく存じます。
以下は、2015年6月の『二次元ドリームマガジン』vol.83に書いた文章の再掲載となります。
『勝ち組麻雀』の思い出
2000年に、『勝ち組麻雀』という雑誌が創刊されました。
それは、エログラビア誌と麻雀誌の融合で男性読者をハートキャッチしようとした企画でした。
しかし、下品なヘアヌードとギャンブルのコラボは、中年男性の気持ち悪いところをわざわざつなぎ合わせたような趣き。
勝ち組どころか、こんなものを読んでいたら一生負け組確実というオーラを漂わせていました。
創刊号のカラーページは、「コスプレ麻雀 ワレ目でロン」。
麻雀で負けた罰ゲームとして脱いでいくというシチュ設定のグラビアです。
しかし、実情としては、単なるヘアヌードに「私、麻雀した後って興奮しているせいかすっごく燃えるの。ねぇ、早くきて~ッ!!」といったキツいアオリ文句が付いているだけでした。
また、「牌とオッパイのHな関係」という記事を見ると……。
「麻雀牌とオッパイには思わずニヤッとしてしまう意外な相姦関係がある。指先で盲牌する時の、あの胸のトキメキは、女の子の乳首をそっとつまむ時の興奮と同じだ」
と、エロと麻雀をリンクさせるという雑誌のコンセプトの限界を感じます。
そのほかにも、
・麻雀の問題に正解するまで次のページに進めないエログラビア
・麻雀から学ぶSEX勝ち組になる方法
・麻雀の読みの訓練になるという触れ込みの街頭素人・巨乳当てクイズ
などなど、脱力のヘナヘナ企画が続きます。
※「麻雀から学ぶSEX勝ち組になる方法」とは
たとえば、「麻雀をやる時には、相手に心の動きを見破られないようなポーカーフェイスが必要だ。SEXの時も同じだ。すぐにでもエッチしたい気持ちであっても、それをすぐ見破られるような行動はつつしまなければならない」といった感じの、ゴミみたいな内容でした。
いちおう、なんとかしてエロと麻雀を絡めようとあがいていた志は立派だと思いますが、正直無駄な努力でした。
結局、そんな『勝ち組麻雀』は、全人類の予想通り3号で休刊。
最終号の表紙のアオリ文句は、「ニュータイプ麻雀雑誌!! 運命自摸で天国MODE」「一発逆転トップだ直撃SHOCK!!」といった感じで、ヤケっぱちの開き直りにしては面白かったです。
『近代麻雀ゴールド』の思い出
『近代麻雀ゴールド』は、麻雀業界のカリスマ的な存在である桜井章一さん(通称・雀鬼様)が中心の雑誌でした。
(『ゴールド』を紛失中で、昔スキャンした白黒画像でごめんなさい)
美意識を説くオッサンの顔のドアップだの、なぜか樹木に寄り添うオッサンだの……。
この表紙を見て「買いたい」と思える人間を対象に作られていた雑誌という存在自体がスゴイです。
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