見出し画像

ちゆ12歳の小ネタ集(2023年3月)

「単独の記事にするには微妙な話」とかの寄せ集めです。
この記事は、本来「3月分」の更新のところ、4月6日に「追記」の形で更新いたしました。まことに恐れ入ります。

『カテナチオ』が謎の方向に挑戦的

※この項では、『カテナチオ』の第18話と第19話の内容に触れています。
(「重大なネタバレ」ではないと思いますが、初見の驚きは失われるので、単行本で読む予定の方はご注意ください)

『カテナチオ』は、2022年10月に『ヤングジャンプ』で連載が始まったばかりのサッカー漫画です。

『ヤングジャンプ』2022年48号

サッカー漫画といえば、『キャプテン翼』では、試合シーンが始まるときに、両チームのスタメンを紹介する見開きがありました。

こういうやつ(『週刊少年ジャンプ』1986年9号)

これをよくやるので、ネームドのモブキャラが異様に多いのが『キャプテン翼』の特徴です。
顔のパターンは少ないくせに、無印だけで500人以上の選手が登場)

上の例では、たぶん陽一先生しかやらないコマ割りで、けっこうな情報量を詰め込みながらキックオフまで話を運んでいますね。

それで、新連載の『カテナチオ』でも、本格的な試合シーンが始まる前に、両チームのスタメン(合計22人)の紹介があったのですが……。

『ヤングジャンプ』2023年16号

と、1ページに2人ずつの選手紹介で、これが11ページ続くという恐ろしい構成になっていました。

第18話は、全18ページのうち11ページがコレに占められており、めくってもめくっても覚えられない名前の変な顔の外国人たちが出てきます。
あっというまに読み終わって、困惑しました。

この22人の情報に、たぶんたいした意味はないと思うのですが……。

ヤンジャンアプリのコメント欄の反応は、こんな感じでした。

「初登場で感慨も何もない選手紹介をこのページで…!? 正気か……!?
「凄い精神が不安定になるコマ割りだった」
とんでもねえページの使い方しててワロタ」
作者疲れとんのか? 無理すんなよ」
「週刊連載大変なのは分かるけど、それなら普通に休載にして欲しい」
こち亀で原稿燃えたから残ってるページのコマを大コマにしたりしてページ水増しする回

さらにこの次の週では、主人公が『ヤンジャン』誌上で『北の国から』を歌い出します。

『ヤングジャンプ』2023年17号

あの「あーあーあああああー」については、掲示板に「ああああ」と書き込むとJASRACが来るなどと冗談で言われるところです。

まあ、JASRACの作品データベースを見た感じ、『北の国から』は作詞者が登録されていないようですし、普通に「あーあーあああああー」と書いただけなら大丈夫だと思いますが……。

『ヤングジャンプ』2023年17号

「あーあーあああああー んーんーんんんんんー」と歌った上で、「さだまさし『北の国から』!!」と明言すると、わりと話がややこしくなるような気もしました。

正直、私にはよく分からないのですが、「あーあーあああああー」に作詞者が登録されていないとしても、この曲の権利はJASRACが管理しているわけで、この使い方だと、JASRACに無断でも問題ないの…? あるの…?

と、この「チームメイトと交流を深めるシーン」自体はシュールだしキャラも立っていて超面白かったのですが……。
意図しているのかいないのか、「あーあーあああああー」使用の実例に俺はなる! というスタイルも素晴らしく、ネットアイドルちゆは『カテナチオ』を応援しています。

ここから先は

4,669字 / 9画像
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?