マイナーTS漫画『絶態メタモ』などの話
前置き
今年の1月から、『お兄ちゃんはおしまい!』『あやかしトライアングル』のアニメが放送されました。
どちらも、広い意味で「性転換もの」「TSもの」の一種と言えそうです。
「性転換」が関係する漫画は、1987年から『週刊少年サンデー』で連載した『らんま1/2』をはじめ、かなり多いです。
てことで、冬アニメが放送されているうちに、マイナーな「性転換もの」の漫画の話を少し書きたいと思っていて……。
すでに4月になってしまっておりますが、だいたいそんな感じです。
『絶態メタモ』
『絶態メタモ』は、『少年サンデー増刊』の1985年1月号~6月号に連載した漫画です。
「ちょっとHなメルヘン、始まるよ~!!」
少年漫画では、主人公の男が美少女になるパターンが多いですが、『絶態メタモ』は女→男のタイプです。
導入
主人公は、失恋のショックで山中で死のうとしていた女子高生。
たまたま謎のババアに助けられて、
と、ハナクソみたいな薬をもらって元気が出ました。
下山した主人公は、森田くんという男に一目惚れをします。
森田くんが風邪気味だったので、主人公は、元気が出る薬を分けてあげようと思い……。
と、「ハナクソみたいだから」という理由で、薬に砂糖やカラメルを混ぜて魔改造します。
その化学反応によって偶然、飲むと性転換する薬が出来上がっていました。(ここまでが導入)
「性転換」のギミックには、謎の呪い・謎の術・謎の科学などなど、ある程度ファンタジーな要素を通さないといけなくて、世界観によっては、話を作るのに苦労するところですが……。
この『絶態メタモ』では、「山で謎のババアからもらった」「色々混ぜたら偶然できた」のどちらか片方で良さそうなところ、両方をハナクソでドッキングさせた経緯という、よく分からない作劇をしていました。
はじめての性転換
ともあれ、薬の効果によって、主人公は一時的に男になります。
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