「キムタクの霊言」とか、「コロナにいちばん効き目のあるものは大川隆法の説法」とかの話

「幸福の科学」の大川隆法さんといえば、霊言で有名です。

この辺は、過去にご紹介したことがあるのですけど……。

明治天皇「明治です」

私の経験では、これを人に見せると、鉄板で笑いが取れます。

「明治です」は変ですが、いちおう、幸福の科学の設定では、霊は下界の人間に配慮して、分かりやすく名乗ってくれているということになっています。
（孔子は「孔子です」、聖徳太子は「聖徳太子です」という感じに名乗ります）

また、ブルース・リーの霊言は、英日対訳です。

このように、海外の霊に憑依された大川隆法さんは、だいたい日本語か英語で喋ります。

大川隆法さんは、商社マン時代に1年間の海外研修の経験もあって、日本語と英語が喋れるみたいです。

そして、大川隆法さんが呼び出したイエス・キリストの霊も英語で喋ります。

もちろん、イエスがわざわざ英語で喋る理由は謎です。
生前の言葉（アラム語かヘブライ語）で喋るか、日本に合わせて日本語で喋るか、どちらかなら分かるのですけど……。

たとえば、金正日の霊は、「霊言にあたっては、外国人霊の場合、言語中枢から必要な言葉を選び出し、日本語で語ることも可能である」という設定で、最初から日本語で喋っています。

生者の霊言も可能

そんな感じで、霊言はフリーダム。
死んだ人間に限らず、存命中の人物が呼び出されることも多いです。

キムタク「俺の霊言 マジで出すの？」

これは、キムタクが死んだあつかいなのではなく、次のような設定です。

人間の魂は原則として6人のグループからなり、あの世に残っている「魂の兄弟」の1人が守護霊を務めている。
つまり、守護霊は、実は自分自身の魂の一部である。
したがって、「守護霊の霊言」とは、いわば本人の潜在意識にアクセスしたものである。
その内容は、その人が潜在意識で考えていること（本心）と考えてよい。

魂が6人組というのが意味不明なのですけど、これは元々、「GLA」という宗教の教義でした。

GLAによる図解（高橋信次『心の発見 科学篇』）

「幸福の科学」もコレを受けて、魂は6人でワンセットで、1人が肉体をもって生まれて、1人が守護霊をしている……という設定になっています。

キムタクの霊言

かくして、キムタクの霊言が成立します。

ただ、この霊言は出オチで、あまり見どころはありません。
（正直、表紙が一番おもしろいです。「キムタクのモノマネをする大川隆法さん」という絵ヅラは、実際に見たら、どんな芸人よりも楽しい気がしますけど）

いちおう、個人的に気になったポイントをご紹介すると……。

キムタク「（自分は）生命体として自己保存力が高いんだと思う」

キムタク「あんまり美人と結婚すると、人気が落ちると思って、ほどほどで抑えた」

キムタク「スキャンダルが出ないように、隠れて頑張ったために、いまだに、アイドルの地位が維持できる」

キムタク「（妻の工藤静香さんは）菅野美穂さんほど、霊的に“押して”こないからさあ。そのへんは楽だけどねえ（笑）」

また、キムタクの過去世については、「大国主命と縁のある姫」とか、「フランスの画家」とか、あいまいな話だけで残念でした。

キムタク「ギリシャでもいいけど、いちばんかっこいい人を探してくれれば、それが俺だよ、きっと」