吾妻ひでお先生が『失踪日記』を出版した当時、それに関連して私が『ネットランナー』に書いたコラムの再掲載
マンガとガテン
「肉体派の漫画家」というと、「キレイ好きのゴキブリ」のように矛盾した響きに聞こえるかも知れません。
しかし、『グラップラー刃牙』の作者・板垣恵介先生は、少林寺拳法2段にして、ボクシングで国体に出場した経験の持ち主。
路上格闘漫画『ホーリーランド』の森恒二先生も元ストリートファイターで、木刀を持った右翼やナイフを持った黒人を倒した戦歴があるそうです。
そこまで武闘派じゃなくても、漫画家の先生の職歴には、わりとガテン系のマッシヴな仕事が登場します。
たとえば、『世紀末リーダー伝たけし!』の島袋光年先生は、高校卒業後に親元を離れ、下水道工事やビルメンテナンスのバイトをしながら漫画家を目指して、浄化槽(ウンコ貯め)に入ったこともあるそうです。
道元宗紀先生も、高校卒業後に漫画家を目指して上京し、ホームレスの皆さんといっしょにセメント袋や鉄板をかつぐ仕事をしながら漫画を描き、初連載を勝ち取ったのだそうです。
ただし、その初連載『奴の名はMARIA』は人気投票の結果が悪く、わずか9週で打ち切られてしまいます。
のちに本人が語ったところによると、
だったそうです。
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