クソアーメン！ 『トラウマイスタ』の思い出

大変申し訳ございません。
今月、更新ペースを保てなかったため、過去に雑誌に書いた記事の再掲載をさせていただきます。

以下は、2009年8月の『ネットランナー』に書いた文章の再掲載となります。

※以下は、『トラウマイスタ』のネタバレ……というか、ほとんど内容をそのまま紹介するだけの文章です。

『トラウマイスタ』とは

週刊少年サンデーに連載した『トラウマイスタ』は、トラウマで戦う能力バトル漫画です。

基本は『ジョジョ』形式で、それぞれが心に抱えるトラウマのイメージが実体化したバケモノ（スタンドみたいなもの）を使役して戦います。

主人公のピカソくんは、「鬼」にトラウマを持った男子高校生。
ある日、イケてるお姉さんに「君こそ、世界を救う希望の光……!!」と声をかけられます。

お姉さんの名前はスジャータさんといい、彼女に励まされたピカソくんは、トラウマを克服。
鬼のトラウマ能力「ゲルニカ」を使いこなせるようになり、悪の企業「チャンドラカンパニー」と戦うことになりました。

ゲルニカの必殺技は、食べたものを口から砲弾のようにして吐き出す「嘔吐カノン」。
嘔吐とオートカノン（機関砲）をかけたハイセンスなネーミングで（命名・スジャータさん）、主人公のカッコイイ見せ場でも、フキダシの中の「アイシクル嘔吐」「超巨大嘔吐」といった文字列が目を引きます。

あと、スジャータさんが「粗チン」を連呼したり、便器の中にブチまけられたお弁当を気合いで食したり、酔っぱらいがイモ虫を食べたり、自重しないセンスが素敵です。

結局、22話以降は常に巻末から4番以内の掲載順位になり、全47話で打ち切られました。