打ち切り漫画『ジガ -ZIGA-』の作者が、実は三条陸先生だった件
2018年
2018年3月19日、『週刊少年ジャンプ』で『ジガ -ZIGA-』の連載が始まりした。
このときの新連載陣は3つで……。
『呪術廻戦』(芥見下々先生の本誌初連載。のちの大ヒット作)
『ノアズノーツ』(『クロガネ』『ものの歩』の池沢春人先生による、3度目の連載)
『ジガ -ZIGA-』(「新星コンビが放つ、ダークストーリー」)
……と、ガチ面でもネタ面でも強力なラインナップでした。
『ノアズノーツ』のこと
『呪術廻戦』については、読んだことがなくても何となく知ってるレベルの有名作かと存じます。
一方、『ノアズノーツ』は22週で打ち切られたので、ジャンプ読者以外の認知度は低いでしょう。
というか、ジャンプ読者でも内容を覚えていないかも知れません。
主人公たちは「10万年前の遺跡」を調査しており……。
と、「10万年前」なので、文字情報はほとんど残ってないのですが、
ツバメノートなら10万年経っても判読可能という世界観が、物議を醸しました。
『ジガ』のこと
『ジガ』は『ノアズノーツ』以上に短命で、14週で打ち切られました。
しかし、『ノアズノーツ』よりは記憶に残る作品だったと思います。
「怪獣モノというジャンル選択」「ジャンプにしてはダークな展開」などで、少し目立っていました。
特に、敵側の「命令者」というキャラクターが良くて、ネットでは「命令者ちゃん」と呼ばれて大人気になります。
と、『ジガ』の連載中に命令者ちゃんのクソコラが大量に作られて、一部界隈では盛り上がっていました。
原作者の正体
そんな感じで、『ジガ』は、打ち切り漫画の中では少し有名という感じだったのですが……。
最近、その作者(ストーリー担当の「佐野ロクロウ」)が、実は、大物クリエイターの別名義だったことが分かりました。
『三条陸 HERO WORK』
というのも、今年5月に、こういう本が発売されたのですが……。
(『ダイの大冒険』『仮面ライダーW』などのストーリー担当で知られる、漫画原作者&脚本家の三条陸先生の単行本)
その「商品説明」に、いきなりこんなことが書かれていたのでした
そんな話、はじめて聞いたわ…っていう。
この件が、2月21日から話題になりました。
そんな感じで、「あの打ち切り漫画の作者が、実はあの方だった!」というニュースが、なんかサラッと出てきたのでした。
「新星」問題
当時の『ジャンプ』読者でも、ほぼ全員、『ジガ』の作者=新人という認識だったと思います。
そもそも、表紙に「新星」って書かれていたんですよ。
これを見て、「新星って書いてあるけど、本当はベテランの別名義なんじゃないか?」なんて疑うヤツもおかしいと思います。
ただ、改めて見返すと、開始前の予告では「新生コンビ」だったのですね。
佐野ロクロウ(三条陸)&肥田野健太郎のコンビが生まれたばかりということで、「新生コンビ」なら分かります。
「新星」だと、急に登場したスゴい新人というニュアンスなので、だいぶ苦しいのですが……。
昔書いた『ジガ』の感想
私も、まさか「佐野ロクロウ=三条陸」だとは思いも寄りませんでした。
ただ、『ジガ』は気になる漫画ではあって、当時、『ジガ』について雑誌のコラムに書いたことはありました。
てことで、その5年前に書いた『ジガ』の話を再掲載してみます。
(当時は、完全に新人の打ち切り漫画だという認識で紹介していました)
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