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秋田書店の『スケバン刑事』新作3本同時連載から、最初の打ち切りが出てしまう

※以下の記事は、漫画『スケバン刑事』のネタバレを含みます。


 

『スケバン刑事』について

『スケバン刑事』は、『花とゆめ』の1976年1号から連載した少女漫画です。

当初は、1977年24号で「最終回」。
しかし、その次に連載した『ピグマリオ』が、当時の読者からはアンケートが取れなくて、

文庫版の「メイキング・オブ スケバン刑事」(新装版4巻より)

と、人気のあった『スケバン刑事』の続きを描くということになります。

『花とゆめ』1978年3号

そこから、1982年24号まで連載。
主人公の「サキ」は学生刑事で、武器はヨーヨーというのが特徴でした。

ラスボス戦は、『花とゆめ』の連載では3ページで決着するのですが……。

『花とゆめ』1982年23号

単行本では、この「バキッ」から「じん!」の間に11ページほど追加されています。

『新装版 スケバン刑事』第12巻

と、「バキッ」が意外と効いてなかったラスボスが反撃。
そこから、色々なことが起きて……。

最終的に、心臓までめり込むヨーヨー。

神恭一郎が死後硬直によって引き金を引いた「最期の銃弾」に助けられたサキ。(ここすき)

そして、未完の作品における「おれたちの戦いはこれからだ」の対義語と言える、

「ようやく終わったな おれたちの戦いが…」からの「じん!」と、クライマックスを盛りまくっていました。
(これに続く最終回も美しくて好きです)

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