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女体化二次創作というジャンルについて

今月も色々と失敗してしまって、本当に申し訳ございません。
4月23日~4月30日まで毎日更新します。

今日は新規記事にしたかったのですが、全然間に合わなくて、過去に雑誌に書いたコラムの再掲載をさせていただきます。
以下は、2013年12月の『二次元ドリームマガジン』vol.74に書いた文章です。



90年代の『ドラゴンボール』女体化

「性別変化ネタ」の同人誌というもの自体は、古くからありました。

たとえば、こちらは1992年の『ドラゴンガール』という本ですが、

どらごんがーる1+

「もしも孫悟空が女の子だったら」というテーマで、逆ハーレム状態の悟空(♀)がピッコロとラブラブになっていく内容。

どらごんがーる2

こちらは、1994年のフリーザちゃんの本です。(ベジータが大好きなワガママ娘。かわいい)

※どちらも「さるぼぼ・こぉぽれぃしょん」というサークルさんの本で、現在では入手困難だと思います。

このシリーズの中には「女体化」という言葉は出てこず、作り手側も「風変わりな題材の本を作った」という認識でした。
『らんま1/2』のアニメが放送中だったりはしたのですが、現在と比べると、こういう本は少なかったと思います。


『Gガンダム』女体化

それからこちらは、1995年に出た『Gガンダム』のサイサイシー女体化の同人誌なのですけど、

さいさいしー

書名からして『ゴメン ~本当に好きなんだもん~』で、

「本当にめずらしいにも程がある本でスミマセン
「嫌いな人はほんっとに嫌いだと思うんで、先にあやまっときます。ごめんなさい
「というわけでこの本はあやまってばかりの本でございます」
「すんません。だってねえ、わしら小心者なんですもん。ビクビクもんでこの本かいてんだもん。なら出すなよな…って言われちゃうのう…」
「本当にこの本はあやまるしかない!! の本でスミマセン。でも万が一、1人でもいいんじゃないの? と思っていただければうれしいです」
「ああ…こんな本でスミマセーーーーーーン

といった記述から、市民権を得てなくて肩身の狭い感じが伝わってきます。
(1995年に性別変化ネタの同人誌を出すには、こんなにあやまらないといけないのかという)


00年代の『テニスの王子様』女体化

それから10年ほど経つと、BLの受けの側が性別チェンジしている同人誌は、それなりに見かけるようになったと思います。

たとえばこちらは、2004年の『テニスの王子様』の同人誌で、『手塚国光の彼女❤』というコピー本。

てにす1

菊丸(♀)が手塚の彼女という設定で、それに嫉妬した不二と越前が菊丸を輪姦するという内容です。
手塚は1コマも出てきません。(その手塚、消えるよ)

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