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「おもしれー女」雑感

前置き

先日、コミックナタリーの「おもしれー女」に関する記事が話題になってました。

これを引用リツイートして、古い話や最近の話を書こうかな……と思ったのですが、Twitterの文字数にまとまらなかったので、note記事にしちゃいました。

 

70年代に鳥山明先生の奥さんが描いた「おもしろいやっちゃなあ…」

さて、コミックナタリーの記事にある通り、「おもしれー女」は少女漫画あるあるです。

たとえば、みかみなち先生(鳥山明先生の奥さん)が1979年の『花とゆめ』に描いた『進軍ラッパ、歌った!?』を読むと……。

と、主人公は、キャーキャー寄ってくる女どもが嫌いなイケメンで……。

と、女らしくない娘に「おもしろいやっちゃなあ…」と惹かれていく話でした。(『花とゆめ』1979年3号)

 

イケメンにビンタすると好感度が上がる

そんな感じで、

少女マンガの主人公というのはだいたいが、明言されずとも「おもしれー女」なのかもしれません。

みたいなところはあります。

実例は無限にあるのですが、たとえば、1989年の『小学五年生』に描かれた『ハーイ!まりちゃん』なら……。

という感じで、昔から少女漫画にはイケメンにビンタすると好感度が上がるシステムが存在します。

 

「おもしれー女」のネタ化

そいで、1995年の『おそるべしっっ!!!音無可憐さん』などでは、

「おもしれー女」という言葉が使われていて……。

2016年には、『女子高生の無駄づかい』で、少女漫画ありがち話みたいな流れから、

「おもしれー女」をネタにしまくりました。(2020年にアニメ化)

(この辺は、コミックナタリーの記事にも書かれていた感じです)

てことで、現在、「おもしれー女」はネタ的に認知されています。

最近のアニメをニコニコとかで見ると、そういうシーンで「おもしれー女」というコメントが流れてきたりします。

例:『シャドーハウス』の5chの実況

 

最近は「おもしれー女」とは言わない

しかし、『LaLa』2021年10月号の『ミナミの少女漫画道!』を見ると、「イマドキ『おもしれー女』とは言われない」とされています。

内容自体は、イケメンから「面白い女だな」と思われるのは少女漫画の鉄板・王道という話なのですが……。

これほどネタ化してしまった現状では、「おもしれー女」という言葉をハッキリ作中で使うと陳腐になるのかも知れません。

(※保留メモ)
そもそも、昔の漫画でも「おもしれー女」というワードそのものの出現頻度はそこまで高かったのか? というのもあります。
また、現代では、何であれ「おもしれー女」というワードが広く認知されたことで、なろう小説などでメタ含みに「おもしれー女」が使われることは多いです。

 

※今回、本題っぽいものは以上で、以下の有料部分は、オマケっぽい感じになります。

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