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MMR緊急報告!! 『週刊少年マガジン』の二点リーダーは滅亡する‥!?

小学館の句読点

漫画の中で使われる記号や句読点について、出版社によっては謎のルールが存在します。

有名なのは、小学館の漫画には句読点があるというヤツです。

週刊少年サンデー 2009年25号

フキダシの中に「、」「。」が入っていたら、だいたい小学館の漫画だと予想できます。

※小学館でも少女漫画誌だと句読点が付かないなど、ケースバイケースです。

 

『名探偵コナン』のこと

ちなみに、『名探偵コナン』も小学館ですが、やたらと末尾に「…」が付くため、ほとんど「。」がありません。

週刊少年サンデー 2022年20号

上の画像のように、ハシラのアオリには「。」があるのですが、漫画本編ではほとんどのセリフが「…」「!」「?」などで終わるので、「。」が発生しません。

 

『デビルマン』小学館バージョン

『デビルマン』は講談社のマガジンで連載した漫画ですが、2017年に、小学館から「画業50周年愛蔵版」というのが発売されました。

これが、わざわざ小学館仕様の句読点になっていました。

オリジナル版と小学館版を比べると‥‥。

「週刊少年マガジン 1973年23号」と「画業50周年愛蔵版」

※「暴漢ども!」に変わったのは小学館版だけはないのですが、いつ読んでも「負けないぞ暴漢ども!」という台詞には違和感あります。

 

二点リーダー

さて、小学館が句読点を好きなように、講談社は二点リーダーが好きという特徴があります。

手塚治虫先生の漫画でも、通常は三点リーダーなのに、『マガジン』だと「‥‥」になるのです。

← 講談社の『少年マガジン』連載  秋田書店の『少年チャンピオン』連載 →

雑誌や時代にもよりますが、とりあえず、昔の『週刊少年マガジン』では、すべての漫画が二点リーダーでした。

これについては、Wikipediaの「週刊少年マガジン」の項目にも記載があるのですが‥‥。

このWikipediaの記述、10年以上前の古い情報ですね。
現在では大きく状況が変わっております。

ということで、いまの『週刊少年マガジン』では、もう三点リーダーが主流になっているという話をさせてください。

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