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催眠とNTRのヒーロー「村越」の思い出

この記事は4月21日に更新しました。マガジンとしては「3月分の記事」のところ、更新が遅れてしまっており、大変申し訳ございません。

※以下は、2003年10月の『二次元ドリームマガジン』の掲載した記事をベースに、現在視点からの補足などを加筆修正したものです。


前置き

催眠、好きですか?

催眠を使えば、女教師にちんちんを水道の蛇口だと誤認させたり、キン肉マンを浮かせたりすることも可能。

1990年代の深夜番組では、太鼓の振動が股間に伝わる催眠なんてのも、普通に地上波で放送していました。

『ロバの耳そうじ』(1995年ごろに3倍モードで録画)

この回では、一緒に催眠にかかったADもケツを押さえて悶えていました。

こういうのを見て「ぼくも催眠術師になる!」と『3日で覚える催眠術』を買ってきて、3日でブックオフに売った経験は誰にでも100%あると思います。

そこで、「現実で無理でも、二次元なら」と思うわけですが……。
実は、2000年ごろまでは、エロゲの世界でも催眠モノは少なく、あまり充実していませんでした。

『操心術』のライター・おくとぱすさんは、

80年代から90年代は催眠モノの冬の時代
「その頃は僕ら催眠フェチは飢えて大変でした

『TECH GIAN』2013年11月号

と振り返っておられます。
(供給が少ない中で、存在する催眠シーンをリスト化する催眠ファンがいたりして……)

今日は、その「冬の時代」が開け始めた時期の話となります。

 

余談

1998年のエロゲ雑誌を見ると、「エロゲのSEXは生殖目的じゃないから、妊娠という現象はめったに存在しない」みたいな記述があります。

『メガストア』1998年11月号増刊(メガヴィーナス vol.1)

いまのエロゲーマーなら、選択肢で「中に出す」ばかり選んでたらエンディングで孕むゲームとか、たくさん心当たりがあると思いますが……。

そういうのがメジャー化するのも00年代のことで、催眠の普及と妊娠の普及も、わりとつながるところがあります。

 

『催眠術』

閑話休題。

現在は大きな市場になっている「催眠」も、かつては「冬の時代」で……。
そんな中、2001年12月に発売されたのが、「BLACKRAINBOW」というブランドの『催眠術』というゲームでした。

Getchu.com

シンプルに『催眠術』というタイトル。
メイン制作者のNATORI烏賊さんがのちに語ったところでは、「もうどこかでこのタイトルは使われているだろうと思っていたんですけど、検索したらまだなくて」とのこと。(『TECH GIAN』2013年11月号)

『脅迫』『監禁』『復讐』『悪夢』『絶望』といったエロゲは90年代に色々出たけど、『催眠術』は2001年まで残っていたのでした。

この『催眠術』が、催眠の夜明けの始まりでした。

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