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最近の百合

ジャンプの表紙は、『ワンピース』や『鬼滅の刃』。
サンデーの表紙は、『名探偵コナン』。

……という感じに、漫画雑誌の表紙といえば、その雑誌に連載している人気漫画が飾ることが多いです。(あとグラビアアイドル)

しかし、エロ漫画誌だと、人気イラストレーターが描き下ろしたエッチなイラストが表紙を飾ることが多いです。
これは表紙だけの参加で、本の中身には、そのイラストレーターさんの漫画が載っていないことも多いです。
(表紙買いしたら、中身は全然関係ないパターン)

『LO』の表紙はたかみち先生、『ローレンス』の表紙は石川吾郎先生……という感じに、表紙担当が固定の場合もあります。


さて、現在、世界で唯一の百合漫画専門誌となっている『コミック百合姫』の表紙は、エロ漫画寄りの仕様になっています。

人気連載である『ゆるゆり』や『わたてん』が表紙になることはなく、「表紙のみ担当」のイラストレーターが、1年ごとに交代する形です。

たとえば、2017年の表紙担当はべにしゃけ先生で……。

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表紙の主人公は、メガネの子。
1月号で黒髪ロングの先輩に惚れたけど、2月号では「貴方の中に、まだいない私」という状態。
2月号の表紙は、実はこうなっていました。

2がつご

それから、

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4月号で思い切って先輩に声をかけて知り合いになり、6月号で相合い傘。

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7月号では、「主人公の友達」ポジだったギャルがレズに覚醒して迫ってきます。
9月号は主人公と先輩の図書室デートですが、表紙をめくるとギャルが失恋しています。

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10月号では、失恋したギャルを、友達のショートの子が慰めているようです。

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11月号では、主人公と先輩が初チュー。12月号も恋人つなぎでラブラブハッピーエンドを迎えました。(先輩チョロい)

あと、11月号の扉では、ギャルがショートの子に壁ドンされていて、こっちもカップル成立したみたいです。

ショート

……という百合ストーリーが、表紙で展開されていました。

そういう漫画が連載しているわけではなくて、本の中身には、この子たちはいません。


最近の『百合姫』の表紙

そんな感じで、2018年はフライ先生。

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2019年は白身魚先生。

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……と、1年交代で、人気イラストレーターが『百合姫』のイメージを作っています。


それで、今年(2020年)は、ちょっと雰囲気が変わりました。

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なんというか、黒いですね。
パッと見、どこに『百合姫』って書いてあるのか分からないというか、何語か分からない文字も多いです。

たとえば、3月号とか、

3がつご

コレ、ひらがなで「ゆりひめ」なのですよね。

7月号

今月号も、左下に「百合姫」って書いてなかったら、何の雑誌か分からない感じです。

と、なんかイメチェンしているのですが、SNS等の反応は「かっこいい」「クオリティ高い」「買いやすい」など、おおむね好評です。

(ちゆ個人の趣味としては、かわいい系の方が好みで、2012年や2017年みたいに、名前も分からない女の子たちが表紙で謎の恋愛を繰り広げているのが好きですけど……)


『私の百合はお仕事です!』

さて、いまの『百合姫』の連載陣だと、ちゆが個人的に一番好きなのは、『私の百合はお仕事です!』です。

おしごと

『コミック百合姫』は、2017年1月号から月刊化。
その際、一挙に10本の新連載を始めました。
そのうち5本が1年以内に打ち切られ、さらに半年で2本が終了。
残った3作品が『私の百合はお仕事です!』『私に天使が舞い降りた!』 『たとえとどかぬ糸だとしても』で、現在でも好評連載中。
百合蠱毒の勝者となっています。

個人的には、普通にキャラクターが好きというのが大きくて、

ちち

えろ

主人公ちゃん、外見も性格も好みです。

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