ジャンプの10週打ち切り漫画『明日はつかめるか』
前置き(言い訳)
先日、某雑誌に「友情・努力・勝利」について書きました。
当初の予定では、
前半:「友情・努力・勝利」の話
後半:「友情・努力・勝利」をうたう『少年ジャンプ』で連載したのに、ボロクソに敗北して終わった漫画の話
……という構成にするつもりだったのですが、前半の話が長くなってしまって、後半は大幅に短縮することになりました。
てことで、その短縮した話を、ここに書かせてください。
10週打ち切り漫画『明日はつかめるか』
背景情報
『少年ジャンプ』は、1968年に創刊しました。
学生運動で占拠された安田講堂に機動隊が突入したのが、1969年。
そんな時代柄もあって、初期の『ジャンプ』には社会派の漫画も多かったです。
たとえば、下山事件を題材にした『暗黒列島』とか、
安保闘争を題材にした『1970たぎり』とか、
そういう雰囲気の中、1970年48号から始まったのが『明日はつかめるか』という漫画でした。
作者について
『明日はつかめるか』の作者は、篠原とおる先生。
当時の担当編集曰く、
という感じで、青年誌で人気連載中の作家を『ジャンプ』に引っ張ってきた漫画でした。
ビッグコミックの『さそり』と、ジャンプの『明日はつかめるか』は、同時に連載。
……とのことで、「現代社会(※1970年)を生きる若者」を描こうとした漫画だったようです。
この泥だらけの地球の、嘘だらけの世界で、明日はつかめるか、みたいな。
新連載の号で表紙をもらっており、期待されていた感じはします。
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