『るろうに剣心』の和月伸宏先生、16歳の初投稿から23歳の初連載まで
前置き
最近、「コミックヘヴン」で『ビッチJKの転生先は悪役令嬢でした』という連載がスタート。
その第3話で、
と、悪役令嬢が九頭龍閃みたいなフェラチオをキメていました。
※本物の九頭龍閃
……という感じで、現在でも人気の高い『るろうに剣心』。
作者は和月伸宏先生で、1994年~1999年に「週刊少年ジャンプ」で連載しました。
そして現在、2023年7月から再アニメ化されているところです。
今日の話題
と、人気作品なので、基本的な情報は広く知られていると思いますが……。
Wikipediaの「和月伸宏」の項を見てもこんな感じで、
1986年の初投稿から1994年の初連載までの8年間について、ネットではあまり知られていないみたいです。
なので、今日はその辺の話をさせてください。
※以下の話には、途中でペンネームの変わる漫画家が出てくるのですが、「西脇伸宏 → 和月伸宏」「土方茂 → 小畑健」です。
投稿時代
1985年
和月伸宏先生は、15歳の誕生日(1985年5月)に丸ペンをプレゼントされてから、ちゃんとした漫画を描き始めました。
そのときは、中学3年生。
「16歳になったら漫画を投稿して、本格的に漫画家になるための活動を始めよう」と思っていたそうです。(『剣心華伝』インタビュー)
そして、あと半年で16歳になるという頃……。
「ジャンプ」で、手塚賞に準入選した16歳の新人が手塚治虫先生から絶賛されているのを見たのでした。
これが、のちに『ヒカルの碁』『デスノート』などを描く小畑健先生でした。
和月先生は、「同じ新潟出身で 年齢もわずか1歳年上で…」と、一方的にライバル視したそうです。(『ジャンプ流 vol.12』インタビュー)
1986年:初投稿作『ポドマック』
そして、和月先生は1986年4月に高校入学。
5月で16歳になり、高1の夏休みに初投稿作を執筆します。
それを『ジャンプ』の月例賞(第19回ホップ☆ステップ賞)に投稿。
すぐに佳作に入るのが、さすが和月先生でした。
この受賞で、『ジャンプ』の編集者・佐々木尚さんが担当につきます。
※当時、佐々木さんは入社2年目の新人編集。『ポドマック』を最初に読んだ感想は、こんな感じだったそうです。
また、この時期、月例賞の募集ページに受賞者からのアドバイスのスペースがあったので、和月先生も登場しています。
この頃の和月作品には「ロボットもの」が多くて……。
あと、うすね正俊先生の影響も入っているっぽいです。
余談
和月先生が第19回HS賞で16歳で佳作を取った、3か月後。
第22回HS賞で、15歳で佳作を取ったのが渡辺航先生でした。
のちの『弱虫ペダル』の作者。
和月先生が5月生まれ、渡辺先生が3月生まれで、同学年でした。
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