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『ジャンプ』のプレゼントの歴史(80年代~90年代前半メイン)

この記事は5月26日に更新しました。マガジンとしては「4月分の記事」のところ、更新が遅れてしまっており、大変申し訳ございません。

 


 

前置き

SNSで、こういうポストを見かけました。

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一見して、子供が適当にシールを貼っちゃったやつ(買取価格DOWN)みたいですが、正規のプレゼント品と思われます。

『週刊少年ジャンプ』1991年52号

現物の写真を見ると、誌面で見る以上に「シール貼っただけ感」がありますね。

……と、80年代後半~90年代前半ごろのジャンプには、こういうAV機器にシール貼った系のプレゼントがよくあったのが懐かしいです。

 

※80年代後半~90年代前半

数字的には「黄金期」と言われる頃。

小4~高3男子が「ふだん読む雑誌」と答えた率(学校読書調査)

男子の7割がジャンプ読んでるみたいな状態でした。

読者プレゼントも「黄金期」らしいテンションで、

『週刊少年ジャンプ』1988年25号

455万通の応募ハガキを積み上げて「ピラミッド!」とか言っております。

※そのときの募集ページはこんな感じ。

『週刊少年ジャンプ』1988年13号(通巻1000号)

 

余談:『ジャンプ』の抽選は公平ではない

455万枚のハガキから「厳正な抽選」を行ったとありますが、

『週刊少年ジャンプ』1988年25号

それは、すべてのハガキが平等に同じ確率で当たることを意味しません。

当選者(『週刊少年ジャンプ』1988年25号)

上記の120名の当選者のうち、東京が7名、鳥取が2名。
この120名で、綺麗に全47都道府県からの当選があります。

1億2000万人のうち、1200万人(10%)が東京で、60万人(0.5%)が鳥取だったりしますが、「当選者」の都道府県は、いい感じにバラけています。

このプレゼントに限らず毎回そんな感じなので、届いた全ハガキを等確率で抽選しているとは考えがたいです。

志名坂高次『受験の帝王』第2巻

 

スラムダンクのスーファミに至る歴史を振り返る

1970年代ごろ

プレゼントを餌にアンケートハガキを集めるのは、創刊号から実施していました。

『少年ジャンプ』1968年創刊号(復刻版)

初期は、ファッション系のプレゼントもあったりします。

1971年14号

ジャンプガイセット(スエードチョッキ・ペンダント・スラックス)に身を包んだ少年がカッコイイです。

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