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『コミックボンボン』末期の思い出

以下の文章は、2007年12月の『二次元ドリームマガジン』という雑誌に書いた記事の再掲載です。

『ボンボン』の末期

2007年最大のニュースといえば、『コミックボンボン』の休刊でしょうか。

10年前には『コロコロ』が200万部、『ボンボン』が70万部などと言われていたのですが、ここ4年間では、

  • 『コロコロ』:120万→109万→96万→93万

  • 『ボンボン』:18万→13万→9万→死

という感じで、『コロコロ』でも苦戦しており、『ボンボン』は力尽きました。

『ボンボン』の最後の数年間はテコ入れで混沌としており、たとえば2005年には、読者投稿ページで「届いたハガキを全部載せることにチャレンジするぞ!!」という企画を実施。

しかし、実際に掲載したのは約80枚だけで、「誌面のスペースがなくなって全部のハガキをのせられなかったけど、名前だけは全員分掲載するぞ!!」と、あとは名前だけ並べていました。

ちなみに、掲載されたハガキも「一言だけ言わしてください。ウンコをしたいです」みたいな内容。
名前だけ載っているのは、「ウンコをしたいです」以下のネタを送ってきた連中の晒しあげリストということになります。

コミックボンボン 2005年11月号

 

最後のリニューアル

そして、2006年の1月号では、それまで『コロコロ』と同じだった判型を、『ジャンプ』サイズに変更しました。

「ドでかくなってパワーアップ! 5大連載一挙スタート!!」と、既存の連載をどんどん打ち切って、内容も大幅に入れ替え。
これでダメなら休刊という、最後の大勝負になります。

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