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『美少女戦士セーラームーン』の思い出

9月23日~30日まで毎日更新予定です。

以下の文章は、2014年8月に『二次元ドリームマガジン』に書いた記事の再掲載です。
当時、『美少女戦士セーラームーンCrystal』が始まったばかりで、それについて書いたものでした。

伝説復活

2014年7月、『美少女戦士セーラームーン』の新作アニメがスタートしました。

セーラームーンの再アニメ化、『美少女戦士セーラームーンCrystal』。

1990年代に放送された旧テレビアニメ版は、アニメ制作スタッフの作家性が色濃く出た内容でした。
しかし、今回は、武内直子先生による「原作コミック」に準拠した内容でのアニメ化のようです。

……というか、たぶん「原作どおりにやります」って企画じゃないと武内先生のOKが出ないと思われます。

原作準拠と改変

そんな感じで、頭のコレに妖怪アンテナのような機能がある設定も、

今回はしっかりアニメ化されました。


しかし、フロッピーディスクは光ディスクに変更されるなど、時代に合わせた改変もあるようです。

原作初期に存在していた謎ゴーグルも、

今回のアニメでは、なかったことにされました。

それから、タキシード仮面との初対面での「まるで怪盗ルパン ステキ……♡」という台詞。

この台詞も新アニメではカットされて、新アニメでは、うさぎちゃんが無言でした。


タキシード仮面は、「正装していることが不審」という異様なキャラ。
それがどういう文脈の存在なのか……というコンセプト理解の助けになる貴重な説明が「まるで怪盗ルパン」でした。

子供のころルパンに憧れていた少女漫画家が、自分の漫画のヒーローを「怪盗紳士」なイメージで作った……みたいに考えると、だいぶ分かりやすくなります。

この台詞を削る理由は特になさそうですが、もしかして、現在では怪盗ルパンもフロッピーディスクのようなあつかいなのでしょうか。

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