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『AKB0048』の思い出

8月分の更新として、新しい記事を書くのが間に合わなくて申し訳ありません。
以下の文章は、2012年8月の『二次元ドリームマガジン』に書いた文章の再掲載です。
(内容が9年前の時事ネタなのですが、当時書いた内容で載せてみます)

日本の風景が激変した朝?

先日、「AKB48」のメンバーだった指原莉乃さん(通称さしこ)が、福岡の「HKT48」に左遷されました。
週刊誌に男性関係を報じられたところ、その翌日のラジオ放送の中で、秋元康プロデューサーから「博多に引っ越して、博多に住んで、HKTの活動をしなさい」と言われたそうです。

この件について、『おぼっちゃまくん』『ゴーマニズム宣言』などの漫画家・小林よしのり先生は、ブログで次のように語りました。

2012/06/16
朝起きたらとんでもないことが起こっていた。
一夜にしてこの日本の風景が激変している。
革命に匹敵する事態が東京と博多で起こってしまった。

さしこがHKTに移籍!?

……って、そこまでの一大事ではない気もしますが、それなりに話題にはなっているらしく、この件の影響で、ネットで検索される言葉ランキングで「菅原道真」が5位にランクインしたりしました。
(※各所で「九州に左遷って菅原道真かよ」というツッコミが入りまくった結果です)

 

『AKB0048』

さて、そんな一件と前後して、2012年4月~7月に『AKB0048』というアニメが放送されていました。

国民的アイドル「AKB48」を題材に、『マクロス』の河森正治監督などのガチで豪華なスタッフが作るアニメです。

たぶん、企画した側としては、ドルオタとアニオタが両方釣れてウッハウハみたいな目論見だったのかと邪推されます。

しかし実際には、アニオタ側に「AKB48」が題材と聞いただけでむしろ視聴意欲が失せるというタイプの方も多かったり……。
結局、『AKB0048』はあまり盛り上がらないまま、空気のような存在感で終了しました。

それでもAKBファン向けの特典が付いた円盤はそこそこ売れて、あまり話題にならなかったアニメのわりに、2期の制作も決定しているそうです。

 

アニメの内容

『AKB0048』の内容は、前田敦子さんや大島優子さんを主人公にした芸能界サクセスストーリー。……とかではありません。
物語の舞台は、人類が銀河の星々に移住した未来です。

(アニメの中では、現在のAKBのメンバーは全員とっくの昔に死に絶えております

そして未来の宇宙では、歌やダンスは人の心を乱すものとして法律で禁止されています。
もしも、歌ったり踊ったりしている者がいると、デス軍と呼ばれる特殊部隊に鎮圧されてしまうのです。

この「芸能禁止」の世界観については、視聴者が納得できるような説明は全然ないのですが……。
とにかく、デス軍のみなさんは「腐れアイドルがぁぁ!!」と叫びながらアイドルのライブを戦車で砲撃したり、ものすごい形相でアイドルに襲いかかってきたりします。

デス軍の人

そんな荒んだ世界に現れたのが、かつて芸能が自由だった時代の伝説のアイドル「AKB48」の魂を受け継ぐ少女たちなのだ! ……という設定です。

 

未来のAKBとオタ

未来のAKBは、歌とダンスと戦闘の訓練を受けたテロリスト集団。
芸能禁止の星に突入しては、デス兵と戦いながらゲリラライブを強行して、娯楽なき人びとに夢と希望を届けます。

AKBに入るためのオーディションからして、こんな感じでした。

最低限、戦場で戦えるメンタルがないとAKBになれません

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