2006年はオタク氷河期? 『平成ヲタクリメンバーズ』雑感
ゲッサンの新連載
先日、『ゲッサン』の新連載が少し話題になりました。
この次号予告の中にある、「2006年、オタクというだけでバカにされていた時代。そんなオタク氷河期」というフレーズが物議を醸しました。
というのも、00年代半ばには「電車男」の影響が大きかったので、2006年が「オタクというだけでバカにされていた時代」の代表みたいに言われると、違和感があるからです。
00年代半ばのこと
2004年に、2chの独身男性板で、恋愛経験のないオタク男性が「エルメス」という女性と付き合うまでのストーリーが展開。
10月に『電車男』として書籍化されて、ミリオンセラーになりました。
その影響を受けて、2005年1月には、『ダ・ヴィンチ』が「オタク人口280万人突破! もうオタクと付き合うしかない?」という特集を載せています。
(当時、それを「ちゆ12歳」の記事にしました)
さらに、当時のほっかほっか亭の「ご自由にお持ち帰りください」の小冊子を見ても……。
と、「電車男」に便乗して「2005年。いま世間では<モテない男がモテる>という不思議な現象が巻き起こっています」などと述べています。
こういうのが多かった年が、2005年でした。
2005年夏には「電車男」のテレビドラマも放送されて、関東では最終回の視聴率が25%。
このドラマも世間一般への影響は大きかった気がします。
そんなこんなで、ほかの時代との相対的な比較としては、「電車男」の影響が残る2006年は「氷河期」というよりは、むしろ逆の印象があります。
そんなこんなで、この次号予告だけでも、猛烈な「一言言いたさ」を感じさせるものでしたが……。
「漫画本編を読んだら印象が変わるかも知れない」ということで、個人的には、予告だけで発言するのは控えようと思いました。
実際に読んでみて…
そして、翌月。
『ゲッサン』2023年4月号に、その漫画が載っていました。
という感じで、実際の本編も、予告通りの内容でした。
たぶん、オタクだからという理由で殴る蹴るの暴行を受けることは、そんなに一般的ではないと思いますが……。
とにかく、この漫画の主人公の認識は、次のような感じでした。
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