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脚本・井上敏樹! 『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』がスタート

ニチアサ

日曜の朝には「プリキュア」「ライダー」「戦隊」など、子供向けの番組がたくさんあります。

うちの場合

「テレビ東京」は映らない地域が多く、子供のテレビに地域格差があるのがイヤなところですが……。(私がイシカワケンとかいう裏日本に住んでた頃は、テレ東はもちろん、朝日系・日テレ系すらなくて色々腐ってました)

そいで、今週のプリキュアは、先週加入した新メンバー(キュアスパイシー)が、オカマを避けているという話。

マリちゃん(男)「私が話しかけると、目を逸らされちゃうのよね…

思っていたよりデリケートなところを攻めてきて、驚きました。
(結局、オカマだから不審がられていたわけではなく、単にキュアスパイシーがコミュ障だったというオチなのですけど)

そして、今週の戦隊は、新作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の第1話。

よく考えたら、「桃太郎」→「どんぶらこ」→「首領(ドン)桃太郎と犬猿雉のブラザーズで構成された戦隊」という基本設定からして、すでにちょっと変な気もして……。
いくつになっても、新しい戦隊を見るのはワクワクしますね。

 

今年の女幹部

昔の戦隊には胸の谷間を大胆に露出したエロ女幹部も多かったのですが、現在では、露骨なのは難しいようです。

いまのご時世、絶対にクレームを付けられたくなかったら、もうテレビに出る女性は全員男装させるしかないという感じで……。

って、谷間こそ出していませんが、今回はエロ女幹部です!

第1話には登場していないので言及しづらいのですが、『テレビマガジン』の事前情報によるとソノニ様というそうです。

テレマガ 2022年4・5月号

お腹と太ももは露出していますが、スカートの下にも履いてたりして、そこまで過激な衣装ではない様子。
しかし、オープニングに一瞬映るところはけっこうエッチに見せていて、そっち方向に期待して良いのかも知れません。

※演じるのは、宮崎あみささんというグラドル。たまに漫画雑誌の巻末グラビアとかに載っています。

↑ の各表紙の左下にスペースをもらっているのが宮崎あみささん

まだ何とも言えませんが、とりあえず本編に登場するのが楽しみです。

 

脚本:井上敏樹

新戦隊のスタッフに目を向けると、やはり気になるのは、脚本が井上敏樹さんという点でしょうか。

井上敏樹さんは、特撮界隈では超有名な脚本家。
『鳥人戦隊ジェットマン』『超光戦士シャンゼリオン』『仮面ライダーアギト』『仮面ライダー555』『仮面ライダーキバ』などのメインライターとして、近年の特撮の歴史に大きな影響を与えました。

 

鳥人戦隊ジェットマン

1991年の『鳥人戦隊ジェットマン』は、いまのように「大人が見ても面白い特撮」が一般的ではなかった時代に、

  • 技の名前や変身の掛け声は教えられるまで知らない

  • 変身後も本名で呼び合う

  • 若い男女の集団で何もないハズはなく、戦隊内部でドロドロの恋愛模様

  • 人は正義の怒りだけで強くなったりはしない

  • 人の性格はそうそう変わらない

……などなど、子供向けヒーローの「お約束」に甘えず、説得力のあるドラマを志向したものでした。

 

※ジェットマンの恋愛模様について
たとえば、白が赤にセーターを編んだ回。
受け取ってもらえなかった白が泣きながらダッシュすると、黒が追いかけて、「言ったはずだ。惚れるなら俺に惚れろってな! お前に惚れてる男は、ここにいるっ!」。
そして、強引にキスを迫ってきた黒に、白が拒絶のビンタを入れると、突然爆発が起こって敵の女幹部が登場。戦闘員達がキーキー鳴きながら襲ってくる……といった感じで、「戦うトレンディドラマ」と呼ばれました。

 

超光戦士シャンゼリオン

1996年の『超光戦士シャンゼリオン』も、型通りのヒーローに対するアンチテーゼな作品でした。

  • シャンゼリオンに変身するのは、女好きで借金ばかりしている遊び人

  • 名乗りあげをしない

  • 怪人が実はけっこうイイ奴でも、そんなことは全然知らないシャンゼリオンに普通にブチ殺される

  • パワーアップアイテムは犬に食われた

  • 3クール放送した物語はすべて夢だったという最終回

  • シャンバイザーを頼んだらサバを渡されて「サバじゃねえ!」と叫ぶ

……などなど、はっちゃけた特撮でした。

今年8月に発売予定の新作フィギュアにも、サバが付属するようです。

サバじゃねえ!

 

※シャンゼリオンの最終回について
最終回は、これまでのノーテンキな話は全部夢で、現実のシャンゼリオンは人類が滅びかけた世界で絶望的な戦いをしているという展開。
シャンゼリオンは「夢の世界に、行けたらいいな」「女の子と、一度でいいからデートがしてみたかった」などと言います。

夢と現実が交錯するため、視聴者の解釈は分かれるのですが、脚本の井上敏樹さんは「そりゃあ夢のほうが美しくなきゃ面白くないだろ」「構成上、物語が終わったところが現実。全部夢だったってこと」と述べています。(『超光戦士シャンゼリオンバイブル』)

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