ふたなりの歴史とか
「ふたなり」という言葉の歴史
100年前の本
1920年に出版された『一般性慾学』という本に、次のような記述があります。
と、100年前の本に「クリがペニス化した女性は百合ックスにハマリやすい」みたいなことが書かれておりました。
『卜養狂歌集拾遺』
また、1680年(江戸初期)の『卜養狂歌集拾遺』には、
という狂歌が載っています。
歌舞伎役者の万之助サマは美しい……という歌なのですが、
美しい男といえば在原業平
中性的な美しさだから「ふたなり」と掛けて「ふたなり平」
などというネタが1680年の時点で通じたことが分かります。
『和漢三才図会』
日本初の百科事典『和漢三才図会』(1713年)にも、「半男女」という項目があります。
ここに「俗に云う“二形”」という記述もあります。
(室町時代から二形船という軍艦もあるように、「二形」で「ふたなり」と読みます)
『病草紙』
「二形」の表記は古く、平安末期の絵巻物『病草紙』にも「男女の根ともにありけり、これ二形のものなり」とあります。
宮武外骨先生の『半男女考』(1911年)では、これが「ふたなりの記事」のある最古の文書だということです。
そんな感じで、「ふたなり」という言葉には800年以上の歴史があるのでした。
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