『熱血硬派くにおくん』『熱血物語』の思い出
前置き
もとはしまさひで先生の漫画では、レディースの総長が「ケジメだ」と言って、自分の乳首を切り飛ばしていました。
ヤクザが指を詰めるように、レディースは乳首を詰めるのです。
さて、本宮ひろ志先生の『男一匹ガキ大将』のような「番長」が存在したのは遠い昔。
1970年代後半からのナメねこブームやツッパリハイスクールロックンロールを経て、「番長」という単語はギャグと化し、不良といえばその辺の兄ちゃんになりました。
そして、1980年代後半。『湘南爆走族』の映画で江口洋介と織田裕二がリーゼント頭で大暴れしていたくらいの時代に……。
「テクノスジャパン」が作った主人公がヤンキーのゲームが、『熱血硬派くにおくん』でした。
ちなみに、テクノスジャパンの社長の名前も「くにお」です。
ゲームの内容も10割が社長の実体験だと、ちゆは信じております。
熱血硬派くにおくん(1986年)
初代『熱血硬派くにおくん』は、アーケードゲーム。
1面では、くにおの親友・ひろしが唐突に他校の不良どもにボコボコにされるので、くにおは仇討ちに殴り込みをかけます。
くにおが向いている方向とは無関係に、右のボタンを押すと右側を殴り、左のボタンを押すと左側を殴るという豪快な操作性。
とにかく不良どもを根絶やしにすると、2面が始まります。
2面では、くにおの親友・ひろしが唐突に暴走族にボコボコにされるので、くにおは仇討ちに殴り込みをかけます。
暴走族は何の躊躇もなく、くにおをバイクでひき殺そうとしてきますが、ライダーを跳び蹴りで撃墜すればOK。
とにかく族を叩き潰すと、3面が始まります。
3面では、くにおの親友・ひろしが唐突にレディースにボコボコにされるので、くにおは仇討ちに殴り込みをかけます。
くにおは男らしく、セーラー服の女子高生たちをマウントでボコっていきます。
その前に立ちふさがるレディースのボスは、枢斬暗屯子の流れをくむ巨人系スケ番でした。
ともあれ、レディースを絶滅させれば、最終面が始まります。
4面では、くにおの親友・ひろしが唐突にヤクザに刺されるので、その仇討ちに、くにおは1人で事務所に殴り込みをかけます。
ヤクザたちは、素手の高校生に対して遠慮なくドスとチャカで攻撃。
くにおは、バイクで撥ねられてもちょっと体力ゲージが減るだけだったのに、ドスで刺されると一撃で即死します。
たぶん、本物のヤクザは族なんかの百倍はおっかねえんだぞ! というテクノスジャパンからのメッセージなのだと思います。
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